海外勤務の適任者を選ぶ“ヒント”
【第6回】
「海外でのリスク管理とトラブル対応には訓練が必要?」
中小企業診断士 西田 純
連載第6回目は、海外業務における「リスク管理」の考え方と、それでも発生する「トラブルへの対応」が重要である、という視点についてお話します。
よく「リスク」とは「不確実性」のことであり、それを「危険」と同一視するのは間違いだ、という話を耳にされると思いますが、海外勤務など実務の最前線にいる人間にとっては、往々にして不確実性がトラブルの元になるものです。
今回は「不確実性」が「危険因子」になることを十分に意識して議論を進めたいと思います。
1 「海外業務」のリスクとは
(1) 国内業務のリスクとは質・量ともに大きく異なる
一般的に言って、国内における業務に比べると、海外勤務では直面するリスクが大きくなるというケースが多いです。
それは
① 予測不能な部分が多い
② 経験値の蓄積が少ない
③ 対策のための公的な制度が日本国内のそれと異なる
④ 文化的な差異が働く余地も大きい
などの理由によるものですが、その結果として海外で直面するリスクは、「単に大きい」という以上に、「量・質ともに国内業務で直面するリスクとは種類の異なるもの」であることを想定しなくてはなりません。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。