公開日: 2017/09/21 (掲載号:No.236)
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海外勤務の適任者を選ぶ“ヒント” 【第6回】「海外でのリスク管理とトラブル対応には訓練が必要?」

筆者: 西田 純

カテゴリ:

海外勤務適任者選ぶ“ヒント”

【第6回】

「海外でのリスク管理とトラブル対応には訓練が必要?」

 

中小企業診断士 西田 純

 

連載第6回目は、海外業務における「リスク管理」の考え方と、それでも発生する「トラブルへの対応」が重要である、という視点についてお話します。

よく「リスク」とは「不確実性」のことであり、それを「危険」と同一視するのは間違いだ、という話を耳にされると思いますが、海外勤務など実務の最前線にいる人間にとっては、往々にして不確実性がトラブルの元になるものです。

今回は「不確実性」が「危険因子」になることを十分に意識して議論を進めたいと思います。

 

1 「海外業務」のリスクとは

(1) 国内業務のリスクとは質・量ともに大きく異なる

一般的に言って、国内における業務に比べると、海外勤務では直面するリスクが大きくなるというケースが多いです。

それは

 予測不能な部分が多い

 経験値の蓄積が少ない

 対策のための公的な制度が日本国内のそれと異なる

 文化的な差異が働く余地も大きい

などの理由によるものですが、その結果として海外で直面するリスクは、「単に大きい」という以上に、「量・質ともに国内業務で直面するリスクとは種類の異なるもの」であることを想定しなくてはなりません。

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【第6回】

「海外でのリスク管理とトラブル対応には訓練が必要?」

 

中小企業診断士 西田 純

 

連載第6回目は、海外業務における「リスク管理」の考え方と、それでも発生する「トラブルへの対応」が重要である、という視点についてお話します。

よく「リスク」とは「不確実性」のことであり、それを「危険」と同一視するのは間違いだ、という話を耳にされると思いますが、海外勤務など実務の最前線にいる人間にとっては、往々にして不確実性がトラブルの元になるものです。

今回は「不確実性」が「危険因子」になることを十分に意識して議論を進めたいと思います。

 

1 「海外業務」のリスクとは

(1) 国内業務のリスクとは質・量ともに大きく異なる

一般的に言って、国内における業務に比べると、海外勤務では直面するリスクが大きくなるというケースが多いです。

それは

 予測不能な部分が多い

 経験値の蓄積が少ない

 対策のための公的な制度が日本国内のそれと異なる

 文化的な差異が働く余地も大きい

などの理由によるものですが、その結果として海外で直面するリスクは、「単に大きい」という以上に、「量・質ともに国内業務で直面するリスクとは種類の異なるもの」であることを想定しなくてはなりません。

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連載目次

筆者紹介

西田 純

(にしだ・じゅん)

中小企業診断士

FSコンサルティング
http://fs-consultant.net/

1959年北海道生まれ。北海道大学経済学部卒。新日本製鐵(株)、国際機関勤務を経て2008年に独立・開業。
中小企業の海外進出支援を手掛ける傍ら、技術協力分野の専門家として国際協力機構、国連工業開発機関、欧州復興開発銀行等で中小企業育成事業に携わる。

現在は中小企業向け戦略構築・人材育成ツール「Future SWOT©」の普及を手掛けている。

【著書】
『基礎から財務分析までみるみるわかるフィージビリティスタディ入門』(2008年、日刊工業新聞社)

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