プラス思考の経済効果
【第29回】
「2024年の大谷選手の社会的現象としての経済効果」
関西大学名誉教授・大阪府立大学名誉教授
宮本 勝浩
1 はじめに
ドジャースに移籍した大谷翔平選手は、2024年のシーズン開幕時から大変な事件に巻き込まれて、大きな精神的プレッシャーを受けたと想像されます。しかし、そのプレッシャーを短期間ではねのけて笑顔を絶やさず球史に残る活躍を続けています。
2024年の大谷選手は、投手としての登板はなく、打者としてのみ出場しましたが、数々の記録を塗り替えていきました。そして、史上初のホームラン50本、盗塁50の「50-50」を超えるホームラン54本、盗塁59、打率3割1分、打点130という空前絶後の成績を残しました。
本稿ではドジャース移籍初年度の1年間の打者としての大谷選手の経済効果を推定しました。
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