税務判例を読むための税法の学び方【86】
〔第9章〕代表的な税務判例を読む
(その14:「「退職所得」の意義①」(最判昭58.9.9))
立正大学法学部准教授
税理士 長島 弘
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1 はじめに
この判例は、退職所得の意義を明らかにした最高裁判決である。
それまでは、厳密な意味で何が退職所得に該当するのかという点は明らかにされていなかったところ、昭和58年後半に、2つの退職金に関する最高裁判決(①5年で打切り支給の退職金として支払われた金員についての事案、②10年で打切り支給の退職金として支払われた金員についての事案)により明確にされた。そこで、今回はこの2つの判決を見ていこう。ただし①事案を中心に見ることとし、②事案は、検討のする中で一部を紹介するのに留める。
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