中小企業経営者の
[老後資金]を構築するポイント
【第18回】
「M&Aによる第三者への承継」
税理士法人トゥモローズ
中小企業経営者の事業承継の手法として、前回まで、①親族内承継(自社株の贈与や譲渡)、②親族外承継(自社株を自社の役員・従業員が購入(MBOやEBO))について、老後資金確保の観点から見てきた。今回は全くの第三者への事業承継であるM&A(Mergers and Acquisitions)について確認したい。
M&Aとは「企業の合併・買収」を意味し、具体的には経営者が持つ自社株を第三者に売却し経営権を引き渡すことである。つい先日も、アパレルのオンラインショップ大手の有名経営者がIT企業に自社の株式を譲渡したが、まさにM&Aの一形態といえる。
昨今の少子高齢化・人材難の時代にあって、特に中小企業経営者にとって後継者不足は頭の痛い問題である。その点、M&Aによって買収企業を見つけることができれば、自社株の売却による老後資金の確保及び会社の事業承継問題を一気に解決させることができる。
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