5%・8%税率が混在する消費税申告書の作成手順
【第2回】
「一般課税の申告書・付表作成の流れ(後編)」
アースタックス税理士法人
税理士 島添 浩 (監修)
税理士 小嶋 敏夫(執筆)
(3) 付表1の作成
この帳票は、従来作成していた確定申告書の内容を税率ごとに計算するための帳票となっている。したがって、この帳票を税率区分ごとに正確に作成し、その合計額を確定申告書に反映させることとなる。
具体的には、以下のようになる。
〈①欄〉 課税標準額
【4%適用分①B欄】
税込課税売上高×[100/105]⇒左記金額の千円未満を切り捨てる。
【6.3%適用分①C欄】
税込課税売上高×[100/108]⇒左記金額の千円未満を切り捨てる。
【合計①D欄】
①B欄+①C欄
(※) 売上金額から売上対価の返還等の金額を直接減額する方法で経理処理している場合には、減額した後の金額を基に課税標準額の計算をすることとなる。
〈②欄〉 消費税額
【4%適用分②B欄】
課税標準額(①B欄)×4%
【6.3%適用分②C欄】
課税標準額(①C欄)×6.3%
【合計②D欄】
②B欄+②C欄
〈③欄〉 控除過大調整税額
この欄は、付表2-(2)の(21)欄及び(22)欄を基に以下の算式で計算した金額を記載する。
【4%適用分③B欄】
付表2-(2)(21)B欄+付表2-(2)(22)B欄
【6.3%適用分③C欄】
付表2-(2)(21)C欄+付表2-(2)(22)C欄
【合計③D欄】
③B欄+③C欄
〈④欄〉 控除対象仕入税額
この欄は、付表2-(2)の⑳欄から転記する。
【4%適用分④B欄】
付表2-(2)⑳B欄
【6.3%適用分④C欄】
付表2-(2)⑳C欄
【合計④D欄】
④B欄+④C欄
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