《速報解説》
監査基準委員会研究報告「監査品質の枠組み」(公開草案)が公表
~監査品質に影響を及ぼす要因を分類~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成27年2月26日(掲載日)、日本公認会計士協会は、監査基準委員会研究報告「監査品質の枠組み」(公開草案)を公表し、意見募集を行っている。
これは、国際監査・保証基準審議会(IAASB)において公表された“A Framework for Audit Quality”に基づくものである。
改正会社法施行規則やコーポレート・ガバナンス・コードの原案において、監査人に関する新たな規定が設けられていることから、事業会社においても、本公開草案は重要な内容であると考えられる。
例えば、コーポレート・ガバナンス・コードの原案では、次のことが記載されている(【補充原則】3-2①。アンダーラインは引用者による)。
【原則3-2.外部会計監査人】
(略)
補充原則
3-2① 監査役会は、少なくとも下記の対応を行うべきである。
(ⅰ) 外部会計監査人候補を適切に選定し外部会計監査人を適切に評価するための基準の策定
(ⅱ) 外部会計監査人に求められる独立性と専門性を有しているか否かについての確認
(略)
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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