《速報解説》
監査基準委員会研究報告第4号
「監査品質の枠組み」(確定)が公表
~監査品質に影響を及ぼす要因を体系化~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成27年5月29日、日本公認会計士協会は、監査基準委員会研究報告第4号「監査品質の枠組み」を公表した。これにより、平成27年2月26日に意見募集されていた公開草案が確定することになる。
「監査基準委員会研究報告の公開草案に対するコメントの概要及び対応について」が公表されている。
研究報告は、国際監査・保証基準審議会(IAASB)において公表された“A Framework for Audit Quality”をもとに、我が国において監査品質に影響を及ぼす要因を加味して体系的に取りまとめたものである。
改正会社法施行規則やコーポレートガバナンス・コードにおいて、監査人に関する新たな規定が設けられていることから、事業会社においても、本研究報告は重要な内容であると考えられる。
例えば、平成27 年5月に東京証券取引所から公表されたコーポレートガバナンス・コードでは、次のことが記載されている(【補充原則】3-2①。アンダーラインは引用者による)。
【原則3-2.外部会計監査人】
(略)
補充原則
3-2① 監査役会は、少なくとも下記の対応を行うべきである。
(ⅰ) 外部会計監査人候補を適切に選定し外部会計監査人を適切に評価するための基準の策定
(ⅱ) 外部会計監査人に求められる独立性と専門性を有しているか否かについての確認
(略)
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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