〔検証〕
適時開示からみた企業実態
【事例4】
クックパッド株式会社
「代表執行役の異動に関するお知らせ」
(2016.3.24)
事業創造大学院大学 准教授
鈴木 広樹
1 今回の適時開示
今回取り上げる適時開示は、クックパッド株式会社(以下「クックパッド」という)が平成28年3月24日に開示した「代表執行役の異動に関するお知らせ」である。代表執行役が穐田誉輝氏から岩田林平氏に交代することになったため、それに関して開示している。なお、同社は指名委員会等設置会社であるため、同社の代表は、「代表取締役」ではなく「代表執行役」である。
この開示も、【事例2】で取り上げたセーラー万年筆株式会社「代表取締役および役員の異動に関するお知らせ」と同様に、「異動の理由」には、「当社の今後の事業規模拡大や経営安定化及び経営体制の一層の強化と充実を図るためです。」といった記載があるだけであり、それ自体は何の変哲も無い極めて平凡な開示といえるものである。
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