女性会計士の奮闘記 【第24話】「社長の決断。そしてM子の決断。」
〔社長〕先月のP子先生の話を聞いたあと、いろいろ考えたんだが・・・
〔P子〕どうされました?
〔社長〕家内の両親の相続も終えたことだし、わしもそろそろ息子に会社を譲ろうかと。
私が出会った[相続]のお話 【第12回】「税理士としての喜びを実感できるのが相続業務」~画一的なコンサルタント像はありえない~
そんなコンサル業務の心構えの「原点」は、かつて銀行のコンサルタント時代に聞いた、当時の社長からの財務コンサルタントへの訓示でした。
それからの私はコンサルタントとして業務を行う際に、常に意識してその訓示を心がけてきました。そして、指導者として銀行の新任財務コンサルタントの研修の際には、必ずこの話を披露してきました。
女性会計士の奮闘記 【第23話】「相続税は計算も説明も気をつけて」
〔P子〕そうですか。もし、仮になんですけど・・・
〔M子〕なな、何ですか? 何ですか?
〔P子〕違った分割割合にしていたら、相続税の金額が違っていたかもしれません。
私が出会った[相続]のお話 【第11回】「税理士の皆さまに求めたい『いざ相続!』前の日常対策」~漏れのない対応が結果として自分を助けることに~
主に法人に関わる保有資産状況については比較的クリアになっているものの、個人の保有資産については意外とクリアになっていない、顧問税理士が把握できていないケースがあるのではないでしょうか。
つまり、クライアントから隠されてしまっているわけです。
〔小説〕『東上野税務署の多楠と新田』~税務調査官の思考法~ 【第1話】「定期異動」
法人課税全部門は同じフロアにあるため、新田調査官と上司の田村統括官が勤務時間中よく大きな声を張り上げてやりあっている姿をこの1年間、多楠はよく目にした。
この新田と田村が5部門メンバーの残留組であった。
女性会計士の奮闘記 【第22話】「相続税の計算、実はややこしいんです」
〔P子〕奥様、何人兄弟姉妹でしたっけ?確かお父様はお亡くなりになっているのですね。
〔社長〕そうだよ。兄弟姉妹は家内を入れて3人だ。それで、はじめは弟から“相続人は3人だから相続税はかからない”って言われてたんだ。
私が出会った[相続]のお話 【第10回】「どれだけ努力しても、相続対策は計画通りに進まない」~『トータルの考え方』で顧客への指導を~
私自身は、何事もホジティプに物事を考える性格と思います。
しかしながら世の中は、なかなか楽観的には、物事は進まないものです。
そこで今回は、あえてややネガティブにならざるを得ない事例についてお話しましょう。
女性会計士の奮闘記 【第21話】「P子、事業承継を語る。」
〔社長〕息子も上場会社を辞めて、せっかく親父の会社に入ったのになあ・・・
〔P子〕なるほど。
それってもしかして、
『古参の社員が現場を知らない息子さんのことをバカにして、言うことを聞かないし、息子さんはすっかり自信をなくてしまって・・・』
的なお話ですか?
〔社長〕えっ! どうしてわかった? 知り合いか???
私が出会った[相続]のお話 【第9回】「当家全員のハートをつかむには、真摯に。そして、実意丁寧に。」~困難な遺留分侵害の遺言執行が第2・第3の事案依頼へ~
Fさんはご両親のお世話のため、他の兄弟姉妹に代わり、70歳になるまでずっと独身のまま過ごしてこられました。Fさんのおかげで、他の兄弟姉妹は今日まで気楽な生活を過ごしてこられたわけです。
いわばFさんは、他の兄弟姉妹の犠牲になってきたと言っても過言ではないでしょう。
そんなわけで妻に先立たれたお父様も、Fさんにほとんどの財産を相続させる旨の公正証書遺言書を残されました。これは完全なる「遺留分侵害の遺言書」です。