公開日: 2016/03/03 (掲載号:No.159)
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〈小説〉『資産課税第三部門にて。』 【第6話】「限定承認とみなし譲渡課税」

筆者: 八ッ尾 順一

カテゴリ:

〈小説〉

資産課税第三部門にて。』

【第6話】

「限定承認とみなし譲渡課税」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「お~い、谷垣君。」 田中統括官が谷垣調査官を呼ぶ。

「この相続税の申告書を見ると、相続人は、限定承認をしているらしい・・・」

田中統括官は申告書に添付されている家庭裁判所からの限定承認受理の通知書を見ながら、谷垣調査官に声をかけた。

谷垣調査官は腕時計を見た。午前11時50分である。

「限定承認って・・・民法のですか?」 谷垣調査官が尋ねる。

「それは当たり前だろう。君も税務職員なら、限定承認って聞いたら、民法よりも所得税法59条1項をすぐに思い浮かべないと。特に資産課税部門の職員であればなおさらだ。」 田中統括官は薄笑いしながら谷垣調査官を見た。

「・・・みなし譲渡課税の規定ですね。」 谷垣調査官は少しムッとした表情で答える。

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資産課税第三部門にて。』

【第6話】

「限定承認とみなし譲渡課税」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「お~い、谷垣君。」 田中統括官が谷垣調査官を呼ぶ。

「この相続税の申告書を見ると、相続人は、限定承認をしているらしい・・・」

田中統括官は申告書に添付されている家庭裁判所からの限定承認受理の通知書を見ながら、谷垣調査官に声をかけた。

谷垣調査官は腕時計を見た。午前11時50分である。

「限定承認って・・・民法のですか?」 谷垣調査官が尋ねる。

「それは当たり前だろう。君も税務職員なら、限定承認って聞いたら、民法よりも所得税法59条1項をすぐに思い浮かべないと。特に資産課税部門の職員であればなおさらだ。」 田中統括官は薄笑いしながら谷垣調査官を見た。

「・・・みなし譲渡課税の規定ですね。」 谷垣調査官は少しムッとした表情で答える。

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連載目次

〈小説〉『所得課税第三部門にて。』

 

筆者紹介

八ッ尾 順一

(やつお じゅんいち)

大阪学院大学法学部教授
公認会計士・税理士

昭和26年生まれ
京都大学大学院法学研究科(修士課程)修了

【著書】
・『十二訂版/図解 租税法ノート』(令和元年)
・『第6版/事例からみる重加算税の研究』(平成30年)
・『七訂版/租税回避の事例研究』(平成29年)
・『マンガでわかる税務調査―法人課税第三部門にて』(平成28年) ※Profession Journal掲載記事をマンガ化
・『事例による 資産税の実務研究』(平成28年)
・『法律を学ぶ人の 会計学の基礎知識』共著(平成27年)
・『新装版/入門税務訴訟』(平成22年)
・『マンガでわかる遺産相続』(平成23年)
・『判例・裁決からみる法人税損金経理の判断と実務』(平成23年)以上、清文社
・『入門 税務調査──小説でつかむ改正国税通則法の要点と検証』(平成26年)法律文化社

【論文】
「制度会計における税務会計の位置とその影響」で第9回日税研究奨励賞(昭和61年)受賞
【その他】
平成9~11年度税理士試験委員
平成19~21年度公認会計士試験委員(「租税法」担当)
 
      

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