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特定株主等によって支配された欠損等法人の欠損金の繰越しの不適用(法人税法57条の2)の取扱い~「繰越欠損金の使用制限」が形式的に適用される事例の検討~ 【第7回】「〈事例5〉買収によって欠損等法人の役員が全員退任、親族の従業員が退社するケース(第5号事由)」 足立 好幸 – 税務・会計のWeb情報誌『プロフェッションジャーナル(Profession Journal)』|[PROnet|プロネット]
公開日: 2016/04/14 (掲載号:No.165)
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特定株主等によって支配された欠損等法人の欠損金の繰越しの不適用(法人税法57条の2)の取扱い~「繰越欠損金の使用制限」が形式的に適用される事例の検討~ 【第7回】「〈事例5〉買収によって欠損等法人の役員が全員退任、親族の従業員が退社するケース(第5号事由)」

筆者: 足立 好幸

特定株主等によって支配された欠損等法人
欠損金の繰越しの不適用(法人税法57条の2)の取扱い
~「繰越欠損金の使用制限」が形式的に適用される事例の検討~

【第7回】
(最終回)

「〈事例5〉買収によって欠損等法人の役員が全員退任、
親族の従業員が退社するケース(第5号事由)」

 

公認会計士・税理士
税理士法人トラスト パートナー
足立 好幸

 

〈事例5〉

買収によって欠損等法人の役員が全員退任、親族の従業員が退社するケース(第5号事由)

P社(内国法人。決算日は3月31日。50%超の株式等を直接及び間接に所有する株主はいない)は、平成24年10月1日に、Q社からA社(内国法人。決算日は3月31日)の発行済株式のすべてを取得した(A社に対する債権は取得してない)。

この買収に伴って、買収前のA社の常務以上の役員(代表取締役社長であるオーナー以外に常務以上の役員はいなかった)のすべてが退任をし、従業員10名のうち、社長の子供であった兄弟2名が退職している。

買収後は、買収前の事業(不動産賃貸業)を継続している(買収前の従業員8名は継続して買収前の事業に従事している)。

また、前々期(平成26年3月期)において、P社からA社に飲食店事業の事業譲渡を行った(その事業に従事するための従業員も転籍させた)が、この飲食店事業が今期(平成28年3月期)において店舗数を拡大するなど急成長をすることになった。

なお、A社では、買収前から継続して繰越欠損金が生じている。

この場合、欠損等法人の繰越欠損金の使用制限の規定(法法57の2、60の3)については適用されるのであろうか。

《検討》

同族経営の会社を買収する場合、オーナーやその親族、古株の役員や従業員の退任又は退職が条件となるケースが多い。この場合、本ケースのように、もともと役員や従業員の数が少ないと、第5号事由に該当してしまう可能性が生じる。

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欠損金の繰越しの不適用(法人税法57条の2)の取扱い
~「繰越欠損金の使用制限」が形式的に適用される事例の検討~

【第7回】
(最終回)

「〈事例5〉買収によって欠損等法人の役員が全員退任、
親族の従業員が退社するケース(第5号事由)」

 

公認会計士・税理士
税理士法人トラスト パートナー
足立 好幸

 

〈事例5〉

買収によって欠損等法人の役員が全員退任、親族の従業員が退社するケース(第5号事由)

P社(内国法人。決算日は3月31日。50%超の株式等を直接及び間接に所有する株主はいない)は、平成24年10月1日に、Q社からA社(内国法人。決算日は3月31日)の発行済株式のすべてを取得した(A社に対する債権は取得してない)。

この買収に伴って、買収前のA社の常務以上の役員(代表取締役社長であるオーナー以外に常務以上の役員はいなかった)のすべてが退任をし、従業員10名のうち、社長の子供であった兄弟2名が退職している。

買収後は、買収前の事業(不動産賃貸業)を継続している(買収前の従業員8名は継続して買収前の事業に従事している)。

また、前々期(平成26年3月期)において、P社からA社に飲食店事業の事業譲渡を行った(その事業に従事するための従業員も転籍させた)が、この飲食店事業が今期(平成28年3月期)において店舗数を拡大するなど急成長をすることになった。

なお、A社では、買収前から継続して繰越欠損金が生じている。

この場合、欠損等法人の繰越欠損金の使用制限の規定(法法57の2、60の3)については適用されるのであろうか。

《検討》

同族経営の会社を買収する場合、オーナーやその親族、古株の役員や従業員の退任又は退職が条件となるケースが多い。この場合、本ケースのように、もともと役員や従業員の数が少ないと、第5号事由に該当してしまう可能性が生じる。

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連載目次

筆者紹介

足立 好幸

(あだち・よしゆき)

公認会計士・税理士
税理士法人トラスト

グループ通算制度・連結納税制度・組織再編税制を専門にグループ企業の税制最適化、企業グループ税制に係る業務を行う。

著書に、『令和6年10月改訂 プロフェッショナル グループ通算制度』『グループ通算制度への移行・採用の有利・不利とシミュレーション』『グループ法人税制Q&A』『M&A・組織再編のスキーム選択』(以上、清文社)、『グループ通算制度の実務Q&A』『グループ通算制度の税効果会計』『早わかり 連結納税制度の見直しQ&A-グループ通算制度の創設で何が変わる?』『ケーススタディでわかる連結納税申告書の作り方』『連結納税の組織再編税制ケーススタディ』『連結納税の清算課税ケーススタディ』『連結納税の欠損金Q&A』『連結納税導入プロジェクト』(以上、中央経済社)など多数。
 

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