〔失敗事例から考える〕
この相続対策の問題はドコ!?
【第2回】
「贈与税の配偶者控除に関する失敗事例(その1)」
~「婚姻期間」のカウントミスを原因とする贈与契約の不成立と自宅管理の未対応~
公認会計士・税理士
木下 勇人
- 事 例 -
私(夫)はかねてより婚姻期間20年を記念して妻に評価額2,110万円(持分3分の2)の自宅(敷地含む)を生前贈与するつもりでいた。
税理士に確認したところ、「1月1日現在において、20年経過した年にならなければ、贈与税の配偶者控除の適用ができない」との回答があったため、その日を待ち望んでいたが、その日が到来する前に妻は認知症(重度)を発症してしまった。
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