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[一般会員公開]家族信託による新しい相続・資産承継対策 【第20回】「家族信託の活用事例〈不動産編①〉(将来認知症になり自宅を売却できない場合に備えて、施設入居時に子へ信託する事例)」

筆者:荒木 俊和

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家族信託による

新しい相続・資産承継対策

【第20回】

「家族信託の活用事例〈不動産編①〉

(将来認知症になり自宅を売却できない場合に備えて、施設入居時に子へ信託する事例)」

 

弁護士 荒木 俊和

 

今回から「家族信託の活用事例〈不動産編〉」として、不動産を信託財産とする家族信託の活用事例を紹介する。第1回目は、将来認知症になり自宅の土地建物を売却できなくなる場合に備えて、施設入居時に子供へ信託しておく事例を解説する。

- 相談事例 -

私の母は、父に先立たれたあと、ずっと札幌で一人暮らしをしていました。数年前、母名義の実家はそのままにして、高齢者施設に入居して元気に過ごしていますが、年齢だけに認知症が心配です。

実家の方は、私が東京から年に2度ほど様子を見に来ていますが、結構な経済的負担になっています。

母の施設費用も少し足りなくなってきたので、いずれは実家を売却して施設費用にあてたいのですが・・・

 

1 家族信託活用のポイント

(1) 認知症になった場合の不動産売買の可否

これまで解説してきたとおり、認知症になり意思能力を失ったと判断されると、売買を含む法律行為ができなくなる。そのため、自宅不動産を所有したまま認知症になってしまった場合には、売買が不可能となる。


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連載目次

家族信託による
新しい相続・資産承継対策

▷総論

▷よくある質問・留意点

▷外部専門家等の活用

▷家族信託におけるリスク・デメリット

▷信託契約作成上の留意点

▷家族信託の活用事例~不動産編~

  • 【第22回】 家族信託の活用事例〈不動産編③〉 9/28公開
    (2人以上の受益者を設定する受益者連続型として、自らの死後に収益物件の賃料を後妻に渡し、後妻の死後は収益物件自体を前妻との間の子に渡す事例)
  • 【第23回】 家族信託の活用事例〈不動産編④〉 10/12公開
    (親族間で共有状態の不動産を1人に集める形で信託を設定し、不動産の管理処分に関する意思決定権限を1人に集中させる事例)
  • 【第24回】 家族信託の活用事例〈不動産編⑤〉 10/26公開
    (相続発生後、複数の推定相続人により不動産が共有化されるのを防ぐため不動産に信託を設定する事例)
  • 【第25回】 家族信託の活用事例〈不動産編⑥〉 11/9公開
    (認知症が懸念される親の相続税対策として子へ不動産や金銭を信託する事例)

・・・・・・・・・ 今後の予定 ・・・・・・・・・

▷家族信託の活用事例~株式編~

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筆者紹介

  • 荒木 俊和

    (あらき・としかず)

    弁護士・札幌弁護士会所属

    アンサーズ法律事務所
     http://answerz-law.com

    つなぐ相続アドバイザーズ
     http://www.tsunagu-s.jp

    昭和57年 三重県生まれ
    平成17年 一橋大学法学部卒業
    平成20年 東京大学法科大学院修了
     同 年 司法試験合格
    平成21年 司法修習修了(新62期)、弁護士登録
    平成22年 森・濱田松本法律事務所入所
    平成24年 札幌みずなら法律事務所(現・みずなら法律事務所)入所
    平成26年 アンサーズ法律事務所設立
         株式会社つなぐ相続アドバイザーズ設立 取締役就任

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