事例で学ぶ内部統制
【第13回】
「運用評価でエラーが発生した場合の
再評価時の対応」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、PLCの運用評価をめぐる3つ目のテーマとして、運用評価でエラーが発生した場合に、各企業が再評価でどう対応しているのか、その工夫の実例を取り上げる。
筆者(株式会社スタンダード機構)主催の実務家交流会では、1回目の運用評価でエラーが発生した場合、再運用評価を行うまでの待機日数、再運用評価で抽出するサンプル件数、エラーの重要性に対応した再運用評価のあり方について意見交換を行った。
各社の創意工夫を見てみよう。
再運用評価を行うまでの待機日数の事例
議論に入る前に、用語の意義を確認しておきたい。
実施基準では、内部統制の不備又は内部統制の開示すべき重要な不備という用語が登場し、“エラー”という用語は使われていない。
実務では、音感に強い否定的な響きを持つ不備という言葉を避けて、エラーという用語が人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)している。
本稿でも、実務の慣例に従い、不備をエラーと呼ぶこととするが、その意味するところは不備と同じである。
では、1回目の運用評価でエラーが発生した場合、エラーの原因を分析して改善し、改めて再運用評価を行うまでにどれくらいの日数を空けているのだろうか。
これが、再運用評価を行うまでの待機日数の問題である。
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