公開日: 2019/03/20 (掲載号:No.311)
文字サイズ

老コンサルタントが出会った『問題の多い相続』のお話 【第3回】「高齢者独居老人の悩み」~受遺者が海外在住。誰が遺産の後始末を?~

筆者: 木山 順三

カテゴリ:

老コンサルタントが出会った

『問題の多い相続』お話

【第3回】

「高齢者独居老人の悩み」

~受遺者が海外在住。誰が遺産の後始末を?~

 

財務コンサルタント
木山 順三

 

高齢化社会に伴い、当コンサルタント事務所にも高齢者の方から「今後の生き方・整理の仕方」についてのご相談が増えています。

特に昨今は身内に海外勤務者のみならず、国籍まで変えられる方もおられます。
これからご紹介するのは、それらのほんの一例です。

 

〔話の背景〕

A子さんは若い時から大手銀行に勤務し、いつしか結婚のご縁もなく現在80歳を迎え、一人暮らしの生活を送っておられます。既に両親も亡くなり親戚も妹一人だけで、その妹も77歳と高齢のため、これからの自分の行く末に不安を感じておられます。

すなわち、「相続をどうするのか」「自分の残した諸々の財産の処分を誰に託すのか」「万一認知症になったらどうするのか」等々、考えたら夜も眠れないとのことです。

本来は、お元気なうちに「介護付き老人ホーム」等へ入居するのが最適なのですが、自分だけは絶対にいつまでも「元気印」であると過信されるお年寄りが多く、ご多分に漏れずA子さんもそのような方でした。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

老コンサルタントが出会った

『問題の多い相続』お話

【第3回】

「高齢者独居老人の悩み」

~受遺者が海外在住。誰が遺産の後始末を?~

 

財務コンサルタント
木山 順三

 

高齢化社会に伴い、当コンサルタント事務所にも高齢者の方から「今後の生き方・整理の仕方」についてのご相談が増えています。

特に昨今は身内に海外勤務者のみならず、国籍まで変えられる方もおられます。
これからご紹介するのは、それらのほんの一例です。

 

〔話の背景〕

A子さんは若い時から大手銀行に勤務し、いつしか結婚のご縁もなく現在80歳を迎え、一人暮らしの生活を送っておられます。既に両親も亡くなり親戚も妹一人だけで、その妹も77歳と高齢のため、これからの自分の行く末に不安を感じておられます。

すなわち、「相続をどうするのか」「自分の残した諸々の財産の処分を誰に託すのか」「万一認知症になったらどうするのか」等々、考えたら夜も眠れないとのことです。

本来は、お元気なうちに「介護付き老人ホーム」等へ入居するのが最適なのですが、自分だけは絶対にいつまでも「元気印」であると過信されるお年寄りが多く、ご多分に漏れずA子さんもそのような方でした。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

「老コンサルタントが出会った『問題の多い相続』のお話」

  • 【第1回】
    二次相続対策が進まない・・・
    ~自宅が小規模宅地特例不適用の危機に~
  • 【第2回】
    二次相続人が複雑!
    ~生前の妻の居宅売却がベストか否か?~
  • 【第3回】
    高齢者独居老人の悩み
    ~受遺者が海外在住。誰が遺産の後始末を?~
  • 【第4回】
    アメリカ在住の一人娘への生前贈与
    ~終活とインバウンドの恩恵~
  • 【第5回】
    特別寄与料制度は前途多難
    ~費用対効果を考えれば生前贈与か遺贈がベター?~
  • 【第6回】
    超高齢者の相続対策
    ~予備的遺言内容の遺言書は必要か~
  • 【第7回】
    自筆証書遺言の改正で公正証書遺言は不要になるか?
    ~過去の経験からの学び~
  • 【第8回】
    その相続対策、早計ではありませんか?
    ~相続増税と時代の流れで、変わる“優先順位”~
  • 【第9回】
    二次相続対策、うまくいくもの、いかないもの
    ~これまでのお話の「その後」から学ぶこと~
  • 【第10回】
    特殊な状況だからこそ、相続リスクに注意すべし
    ~災害時のコンサル経験から学んだこと~
  • 【第11回】
    老コンサルタントが考える「相続事案情報獲得の心構え」とは
    ~顧客を紹介したい税理士像とともに~
  • 【第12回】
    二次相続をめぐる続きのお話
    ~Hさんのその後~

筆者紹介

木山 順三

(きやま・じゅんぞう)

木山財務コンサルタント事務所 代表
一般財団法人 京都大学名誉教授 森下正明研究記念財団 監査員

〈略歴〉

・1943年 大阪生まれ 大阪経済大学大学院 経営情報研究科修士課程修了

・1988年~1994年
住友信託銀行 西宮、枚方、阿倍野橋支店長歴任

・1994年~2004年12月
本店及びプライベートバンキング部にて理事・主管財務コンサルタントとして相続、遺言、資産運用、不動産の業務に従事

・2004年12月~2014年1月
三井住友信託銀行株式会社 プライベートバンキング部 参与歴任

・2004年12月~2014年4月
三井住友トラストウェルスパートナーズ株式会社 顧問歴任

・2013年9月~2018年3月
大阪電気通信大学 金融経済学部 客員教授歴任

NHK公開講座、ラジオNIKKEI等出演多数。ユーモアのある講演は好評。
その他、韓国の大手銀行の依頼で「遺言信託業務」について教示のため渡韓等。

【著書】
・『富裕者のための事例でわかる資産運用と相続対策』(清文社)
・『元気な間に親子で話す 役立つ相続事例集』(清文社)

関連書籍

【電子書籍版】相続税・贈与税取扱いの手引

公益財団法人 納税協会連合会 編集部 編

〇×判定ですぐわかる資産税の実務

公益財団法人 納税協会連合会 編集部 編

相続税・贈与税取扱いの手引

公益財団法人 納税協会連合会 編集部 編

もめない相続 困らない相続税

税理士 坪多晶子 著 弁護士 坪多聡美 著

わたしは税金

公認会計士・税理士 鈴木基史 著

STEP式 相続税申告書の作成手順

税理士 石原健次 監修 税理士 松田昭久 共著 税理士 榮村聡二 共著 税理士 上西由香 共著 税理士 西田 豊 共著

大人になったあなたをまもる18歳からの法律知識

第二東京弁護士会 五月会 若手サポート研究会 編著

新・くらしの税金百科 2023→2024

公益財団法人 納税協会連合会 編

中小企業の運営・承継における理論と実務 ファミリービジネスは日本を救う

大阪弁護士会・日本公認会計士協会近畿会・ファミリービジネス研究会 著

Q&A 居住用財産の譲渡特例大全

税理士 大久保昭佳 著

相続税申告と一体で取り組む 遺産整理業務 実践ガイド

税理士 山本和義 監修 税理士 秋山遼太 共著 税理士 荒田康夫 共著 税理士 野田暢之 共著 税理士 藤原誉夫 共著 税理士 松井佑介 共著 税理士 三角拓也 共著 税理士法人FP総合研究所 藤田博久 共著 弁護士 東 信吾 共著

一問一答 税理士が知っておきたい登記手続き

司法書士法人丸山洋一郎事務所 代表 丸山洋一郎 著

精選Q&A 相続税・贈与税全書〔相続基本編〕

税理士法人チェスター 編著 CST法律事務所 編著

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#