公開日: 2014/09/04 (掲載号:No.84)
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基礎から学ぶ統合報告 ―IIRC「国際統合報告フレームワーク」を中心に― 【第6回】「8つの「内容要素」とは?(その1)」

筆者: 若松 弘之

基礎から学ぶ統合報告

―IIRC「国際統合報告フレームワーク」を中心に―

【第6回】

「8つの「内容要素」とは?(その1)

 

公認会計士 若松 弘之

 

1 8つの「内容要素」の解説

フレームワークの目的は、統合報告書の全般的な内容を統括する「指導原則」と「内容要素」を規定し、それらの基礎となる概念を説明することでした。前回までで「基礎概念」と「指導原則」については詳しく解説してきましたので、今回はいよいよ最後のヤマ場である「内容要素」について、しっかり理解していきましょう。

フレームワークでは、「内容要素」を以下のように定義付けています。

統合報告書に含まれる情報の分類。内容要素は、基本的に互いに関連しており、相互排他的ではない。内容要素は、それぞれの関係性を明確にする方法で回答されるように、問い形式によって提示される。(下線は筆者)

以前、「指導原則」の「情報の結合性」で解説したとおり、統合報告書では、それぞれの開示事項や内容の相互関連性を大事にしていることが、上の定義からも分かります。また、企業や組織が様々な「内容要素」をもれなく検討し、開示要求事項を確実に記載していけるよう質問に回答するような形で記述されています。

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【第6回】

「8つの「内容要素」とは?(その1)

 

公認会計士 若松 弘之

 

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フレームワークの目的は、統合報告書の全般的な内容を統括する「指導原則」と「内容要素」を規定し、それらの基礎となる概念を説明することでした。前回までで「基礎概念」と「指導原則」については詳しく解説してきましたので、今回はいよいよ最後のヤマ場である「内容要素」について、しっかり理解していきましょう。

フレームワークでは、「内容要素」を以下のように定義付けています。

統合報告書に含まれる情報の分類。内容要素は、基本的に互いに関連しており、相互排他的ではない。内容要素は、それぞれの関係性を明確にする方法で回答されるように、問い形式によって提示される。(下線は筆者)

以前、「指導原則」の「情報の結合性」で解説したとおり、統合報告書では、それぞれの開示事項や内容の相互関連性を大事にしていることが、上の定義からも分かります。また、企業や組織が様々な「内容要素」をもれなく検討し、開示要求事項を確実に記載していけるよう質問に回答するような形で記述されています。

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連載目次

筆者紹介

若松 弘之

(わかまつ・ひろゆき)

公認会計士 若松弘之事務所 代表
公認会計士・税理士

1995年 東京大学経済学部卒業後、有限責任監査法人トーマツ東京事務所に入所。監査部門にて、国内及び海外上場企業の法定監査業務とともに中小企業等の株式上場準備業務にも従事。
2008年 有限責任監査法人トーマツを退職し、公認会計士若松弘之事務所を独立開業。
各種実務セミナーや企業研修、早稲田大学大学院講師など、会計関連の人材育成に注力。
その他、上場企業等の社外監査役や地方自治体の各種委員をつとめるなど幅広く活動。

【著書】
『こんなときどうする 会社の経理 Q&A』(共著、第一法規)

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