基礎から学ぶ統合報告
―IIRC「国際統合報告フレームワーク」を中心に―
【第6回】
「8つの「内容要素」とは?(その1)」
公認会計士 若松 弘之
1 8つの「内容要素」の解説
フレームワークの目的は、統合報告書の全般的な内容を統括する「指導原則」と「内容要素」を規定し、それらの基礎となる概念を説明することでした。前回までで「基礎概念」と「指導原則」については詳しく解説してきましたので、今回はいよいよ最後のヤマ場である「内容要素」について、しっかり理解していきましょう。
フレームワークでは、「内容要素」を以下のように定義付けています。
統合報告書に含まれる情報の分類。内容要素は、基本的に互いに関連しており、相互排他的ではない。内容要素は、それぞれの関係性を明確にする方法で回答されるように、問い形式によって提示される。(下線は筆者)
以前、「指導原則」の「情報の結合性」で解説したとおり、統合報告書では、それぞれの開示事項や内容の相互関連性を大事にしていることが、上の定義からも分かります。また、企業や組織が様々な「内容要素」をもれなく検討し、開示要求事項を確実に記載していけるよう質問に回答するような形で記述されています。
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