外国人労働者に関する
労務管理の疑問点
【第8回】
「後々トラブルにならないよう入社時に説明すべきこと(その2)」
社会保険労務士・行政書士 永井 弘行
はじめに
前回の「収入に直結する話」に続いて、今回も、外国人従業員を雇用したときに、後々トラブルにならないよう入社前に会社から説明すべき内容とそのポイントについて解説します。
実際に筆者が外国人従業員を雇用する会社の経営者や人事責任者から相談を受けたり話を聞いた中から、説明すべき事項を紹介していきます。
1 他の会社の兼業は禁止
最近では人手不足により兼業を認める会社も出始めているようですが、一般に人事担当者からみると、まず「兼業は会社の就業規則に違反する」と考えると思います。
ただし、外国人の従業員にとって「他の会社の兼業は禁止」である理由は、外国人が入管法違反で不法就労になり、処罰される恐れがあるからです。
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