〔時系列でみる〕
出産・子を養育する社員への
対応と運営のヒント
【第5回】
「産後8週間経過後の対応(2)」
―短時間勤務、時間外労働・深夜業の制限―
社会保険労務士 佐藤 信
1 はじめに
前回は子を養育する従業員の休業取得について触れたが、今回は働きながら子を養育する従業員に対し、会社が実施する支援策、法で定められた短時間勤務等の各種制度について触れていくこととする。
2 職場復帰の支援
(1) 復帰支援制度を設ける
長期休業をしていた従業員は、「能力や技術を維持できているだろうか」「社内体制や環境の変化に対応していけるだろうか」など、職場復帰にあたり不安や悩みを抱えることも多いと思われる。
このようなことから、職場復帰をスムーズにし、仕事と家庭の両立をしやすくするためにも、会社が積極的に職場復帰を支援する制度を構築、運用していくことは重要といえる。
〈復帰支援制度の例〉
・電子メール等を利用した情報の提供
・e-ラーニングや各種教材を利用した在宅講習の実施
・復帰直前、直後の社内講習の実施
・相談窓口を設ける
なお、後述する短時間勤務制度の利用、時間外労働・深夜労働の制限のため育児休業前と異なる業務への転換を伴うときは、情報提供(例:職務マニュアル)を行いながら、新しい業務内容について復帰前から理解を促しておくとよいであろう。
(2) 各種情報の取扱い
電子メール等による情報提供や在宅講習を実施するときは、情報の取扱いについて気を付けなくてはならない。
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