会計リレーエッセイ
【第11回】
森川徹治氏インタビュー
「連結会計システムベンダーとして。連結経営者として。」
株式会社アバント
代表取締役社長 グループCEO 森川 徹治
今回の会計リレーエッセイでは、株式会社アバント(2013年10月1日より株式会社ディーバから社名変更、持株会社に移行)の代表取締役社長 森川徹治氏に、連結会計のシステムベンダーとして、そしてグループ経営を行う企業の経営者として、会計についてのお考えをインタビュー形式で伺いました。
――連結決算システムの提供を始めた背景
まず、我々が行っている連結決算システムのサービス提供、という事業を始めた背景について少しお話したいと思います。
我々のテーマとして、「経営に役立つ情報システムをしっかりお客様に届けたい」というものがあります。
これは「経営情報の大衆化」というミッションを掲げて取り組んでいるのですが、従来、経営者が意思決定を行う際に、そのすべてが論理的に説明可能なものとして判断していたか、アカウンタビリティをもって意思決定を行っていたかというと、必ずしもそうではありませんでした。
これは当然で、やはり意思決定するための要素、判断基準というのは広範囲に及びますから、それまでの経験や勘による判断というものも往々にしてあるべきですし、逆にそれが一番効率の良い意思決定手法であることが多いのも事実です。
ただし、企業規模が大きくなり、会社というもの自体が公共性を高めていく中で、従業員や投資家、顧客など様々なステークホルダーの期待に応えていくことが求められるようになると、従来に比して経営判断におけるアカウンタビリティの重要性は飛躍的に高まっていきます。そういう時に、連結会計の考え方がアカウンタビリティの確立に役立つのではないか、と考えるようになりました。
実は、当初は意思決定の判断根拠となる情報として、戦略的なシミュレーションであったり、将来的なプランニングやマーケティングといったものをシステムとして提供することに価値があると考えていました。
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