女性会計士の奮闘記 【第25話】「はじめの一歩は問題だらけの決算書」
意気揚々とP子の事務所を退職したM子でしたが、辞めてすぐに気づいたことがありました。
〔M子〕独立の準備のこと、P子先生に何も聞いてなかった・・・
此の国にも『日本企業』! 【第1回】「《カンボジア》 時計の小売業で勝負する~(株)ナガサワ~」
2014年6月、カンボジアの首都・プノンペンを流れるトンレサップ川にほど近く、市内中心部から車で5分もかからない所に「イオンモールプノンペン」がオープンしました。経済規模から言っても、イオンモールクラスの大規模商業施設の開設は時期尚早ではないかと危ぶむ声もあった中で、開業当初から連日多くの人出で賑わっており、特に集客の面においては、周辺諸国の例を上回るほどの実績をあげているのだそうです。
〔小説〕『東上野税務署の多楠と新田』~税務調査官の思考法~ 【第4話】「追及」
時間になり、2人は会社を辞した。
100メートルほど歩き路地を曲がったところで、新田がポツリと言った。
「裏は取れた。」
夕方のまだ真夏の熱風が収まらないなか、2人の調査官は署へ戻った。
〔小説〕『東上野税務署の多楠と新田』~税務調査官の思考法~ 【第3話】「売上急増、所得低調」
新田は、準備調査書の上りがギリギリになったことについては一切触れず、調査書をパラパラめくりながら、多楠の方を見向きもせずに言った。
「この会社の問題点、一言でいうとなんだ。」
女性会計士の奮闘記 【第24話】「社長の決断。そしてM子の決断。」
〔社長〕先月のP子先生の話を聞いたあと、いろいろ考えたんだが・・・
〔P子〕どうされました?
〔社長〕家内の両親の相続も終えたことだし、わしもそろそろ息子に会社を譲ろうかと。
私が出会った[相続]のお話 【第12回】「税理士としての喜びを実感できるのが相続業務」~画一的なコンサルタント像はありえない~
そんなコンサル業務の心構えの「原点」は、かつて銀行のコンサルタント時代に聞いた、当時の社長からの財務コンサルタントへの訓示でした。
それからの私はコンサルタントとして業務を行う際に、常に意識してその訓示を心がけてきました。そして、指導者として銀行の新任財務コンサルタントの研修の際には、必ずこの話を披露してきました。
女性会計士の奮闘記 【第23話】「相続税は計算も説明も気をつけて」
〔P子〕そうですか。もし、仮になんですけど・・・
〔M子〕なな、何ですか? 何ですか?
〔P子〕違った分割割合にしていたら、相続税の金額が違っていたかもしれません。
私が出会った[相続]のお話 【第11回】「税理士の皆さまに求めたい『いざ相続!』前の日常対策」~漏れのない対応が結果として自分を助けることに~
主に法人に関わる保有資産状況については比較的クリアになっているものの、個人の保有資産については意外とクリアになっていない、顧問税理士が把握できていないケースがあるのではないでしょうか。
つまり、クライアントから隠されてしまっているわけです。
〔小説〕『東上野税務署の多楠と新田』~税務調査官の思考法~ 【第1話】「定期異動」
法人課税全部門は同じフロアにあるため、新田調査官と上司の田村統括官が勤務時間中よく大きな声を張り上げてやりあっている姿をこの1年間、多楠はよく目にした。
この新田と田村が5部門メンバーの残留組であった。