公開日: 2016/07/07 (掲載号:No.176)
文字サイズ

〈小説〉『資産課税第三部門にて。』 【第10話】「借地権の評価」

筆者: 八ッ尾 順一

カテゴリ:

〈小説〉

資産課税第三部門にて。』

【第10話】

「借地権の評価」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「弁護士からよく『税法上の借地権の評価はなかなか理解できない』と聞くのですが、田中統括官はどう思われますか?」

谷垣調査官が田中統括官の席に近づいて尋ねた。
今は昼休みで、資産課税第三部門には2人しかいない。

「借地権の評価のどこが理解できないんだ?」

田中統括官はお腹をさすりながら聞き返した。先ほど食堂で大盛りのカツカレーを急いで食べたせいか、胃が少し痛い。

「ええ・・・借地人が地主に対して地代を多く払えば払うほど、借地人の土地に係る権利が少なくなるという・・・」 谷垣調査官は田中統括官の少し苦しそうな顔を見ながら言う。

「・・・それは、逆に、土地に対する権利が少ないから、地主に対して多くの地代を支払わなければならない、ということなんだろう。」

田中統括官は、机の上に置かれていた罫紙に図を描いた。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

〈小説〉

資産課税第三部門にて。』

【第10話】

「借地権の評価」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「弁護士からよく『税法上の借地権の評価はなかなか理解できない』と聞くのですが、田中統括官はどう思われますか?」

谷垣調査官が田中統括官の席に近づいて尋ねた。
今は昼休みで、資産課税第三部門には2人しかいない。

「借地権の評価のどこが理解できないんだ?」

田中統括官はお腹をさすりながら聞き返した。先ほど食堂で大盛りのカツカレーを急いで食べたせいか、胃が少し痛い。

「ええ・・・借地人が地主に対して地代を多く払えば払うほど、借地人の土地に係る権利が少なくなるという・・・」 谷垣調査官は田中統括官の少し苦しそうな顔を見ながら言う。

「・・・それは、逆に、土地に対する権利が少ないから、地主に対して多くの地代を支払わなければならない、ということなんだろう。」

田中統括官は、机の上に置かれていた罫紙に図を描いた。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

〈小説〉『所得課税第三部門にて。』

 

筆者紹介

八ッ尾 順一

(やつお じゅんいち)

大阪学院大学法学部教授
公認会計士・税理士

昭和26年生まれ
京都大学大学院法学研究科(修士課程)修了

【著書】
・『十二訂版/図解 租税法ノート』(令和元年)
・『第6版/事例からみる重加算税の研究』(平成30年)
・『七訂版/租税回避の事例研究』(平成29年)
・『マンガでわかる税務調査―法人課税第三部門にて』(平成28年) ※Profession Journal掲載記事をマンガ化
・『事例による 資産税の実務研究』(平成28年)
・『法律を学ぶ人の 会計学の基礎知識』共著(平成27年)
・『新装版/入門税務訴訟』(平成22年)
・『マンガでわかる遺産相続』(平成23年)
・『判例・裁決からみる法人税損金経理の判断と実務』(平成23年)以上、清文社
・『入門 税務調査──小説でつかむ改正国税通則法の要点と検証』(平成26年)法律文化社

【論文】
「制度会計における税務会計の位置とその影響」で第9回日税研究奨励賞(昭和61年)受賞
【その他】
平成9~11年度税理士試験委員
平成19~21年度公認会計士試験委員(「租税法」担当)
 
      

新着情報

もっと⾒る

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#