公開日: 2016/08/04 (掲載号:No.180)
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〈小説〉『資産課税第三部門にて。』 【第11話】「受益者等のいない信託」

筆者: 八ッ尾 順一

カテゴリ:

〈小説〉

資産課税第三部門にて。』

【第11話】

「受益者等のいない信託」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「信託課税ってなかなか難しくて・・・おまけに、その課税の仕組みにおかしなところがありますよね。」

谷垣調査官は向かい合って座っている田中統括官に話しかけた。2人は河内税務署の地下にある食堂でランチBを食べている。正午の税務署の食堂はごった返している。

ランチBの価格は480円だが、その内容は近所のレストランで食べる800円程度の定食にもひけをとらない。むしろこのランチBの方が量も多く、しかも美味しいと評判だ。河内税務署の食堂では、550円のランチAよりも人気が高い。

「どこがおかしいんだ?」 田中統括官はナイフを使って丁寧にハンバーグを切りながら尋ねた。

「ええ・・・特に受益者等のいない信託のケースなんですけど・・・」
谷垣調査官は豆腐の入ったみそ汁を啜りながら答える。

「統括官もご存じのように、受益者等がいない信託は、受託者に課税するということになっているでしょう?」

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資産課税第三部門にて。』

【第11話】

「受益者等のいない信託」

公認会計士・税理士 八ッ尾 順一

 

「信託課税ってなかなか難しくて・・・おまけに、その課税の仕組みにおかしなところがありますよね。」

谷垣調査官は向かい合って座っている田中統括官に話しかけた。2人は河内税務署の地下にある食堂でランチBを食べている。正午の税務署の食堂はごった返している。

ランチBの価格は480円だが、その内容は近所のレストランで食べる800円程度の定食にもひけをとらない。むしろこのランチBの方が量も多く、しかも美味しいと評判だ。河内税務署の食堂では、550円のランチAよりも人気が高い。

「どこがおかしいんだ?」 田中統括官はナイフを使って丁寧にハンバーグを切りながら尋ねた。

「ええ・・・特に受益者等のいない信託のケースなんですけど・・・」
谷垣調査官は豆腐の入ったみそ汁を啜りながら答える。

「統括官もご存じのように、受益者等がいない信託は、受託者に課税するということになっているでしょう?」

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連載目次

〈小説〉『所得課税第三部門にて。』

 

筆者紹介

八ッ尾 順一

(やつお じゅんいち)

大阪学院大学法学部教授
公認会計士・税理士

昭和26年生まれ
京都大学大学院法学研究科(修士課程)修了

【著書】
・『十二訂版/図解 租税法ノート』(令和元年)
・『第6版/事例からみる重加算税の研究』(平成30年)
・『七訂版/租税回避の事例研究』(平成29年)
・『マンガでわかる税務調査―法人課税第三部門にて』(平成28年) ※Profession Journal掲載記事をマンガ化
・『事例による 資産税の実務研究』(平成28年)
・『法律を学ぶ人の 会計学の基礎知識』共著(平成27年)
・『新装版/入門税務訴訟』(平成22年)
・『マンガでわかる遺産相続』(平成23年)
・『判例・裁決からみる法人税損金経理の判断と実務』(平成23年)以上、清文社
・『入門 税務調査──小説でつかむ改正国税通則法の要点と検証』(平成26年)法律文化社

【論文】
「制度会計における税務会計の位置とその影響」で第9回日税研究奨励賞(昭和61年)受賞
【その他】
平成9~11年度税理士試験委員
平成19~21年度公認会計士試験委員(「租税法」担当)
 
      

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