〈検証〉IFRS適用レポート
~IFRS導入企業65社の回答から何が読み解けるか?~
【第5回】
(最終回)
「IFRS導入プロジェクトの進め方について」
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
CFO サービスユニット シニアコンサルタント
松尾 俊一
今回、本年の4月15日に金融庁から公開された『IFRS適用レポート』の内容を踏まえ、全5回にわたってIFRSを任意適用する際に特にポイントとなると想定される内容について解説を行った。
前回までは、IFRS自体もしくはIFRS導入と関連が深い個別論点について、その内容と押さえるべきポイントを紹介してきた。
最終回である今回は、IFRS導入プロジェクトを成功裏に進めていく際の留意点について述べていく。
なお、当該記事は執筆者の私見であり、執筆者が所属する組織の公式見解ではない旨、ご了承いただきたい。
1 IFRS導入に対する取組みタイプの分類
IFRS適用レポートの47~50ページに記載がある通り、IFRS導入の影響は経理・財務だけでなく、社内及びグループ全体に及ぶ。よって、多くのIFRS導入プロジェクトにおいては、初期の段階は経理・財務部の方々が中心になるが、本格的な導入の段階に移行するにつれて、事業系の各部門(販売・購買等)、情報システム部門、さらに会社の枠を超えて国内及び海外子会社を巻き込んだものとなるのが一般的である。
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