ファーストステップ
管理会計
【第8回】
「損益分岐分析の活用」
~あるベーカリー経営者の悩み~
〔利益管理編②〕
公認会計士 石王丸 香菜子
前回説明したように、企業の損益をシミュレーションすることを「損益分岐分析」といいます。
今回は、損益分岐分析を活用して、利益管理に役立てる方法を見ていきます。
◆ベーカリーの経営者になったら・・・
皆さんがベーカリーの経営者になったとしましょう。
ベーカリーの開業にあたっては、「国産小麦にこだわりたい」とか、「おしゃれな店舗にしたい」とか、いろいろな理想があるかもしれません。
しかし、どんなことにも理想と現実というものがありますね。
赤字続きでは、あっという間に閉店に追い込まれてしまいますので、現実を見て、利益をしっかり管理する必要があります。
これからベーカリーの経営者になったつもりで、利益の管理をしてみてください。
◆最低限クリアすべきなのは損益分岐点
ベーカリーでの原価には、売上に対して変動的に発生する部分(変動費)と、売上とは関係なく一定額が発生する部分(固定費)があります。変動費は、小麦粉などの原材料費や包装代などで、固定費は、店舗の賃借料などです。
売上100円に対する変動費が40円であるとします。つまり、売上に対する変動費率は40円÷100円=0.4です。一方、固定費は月1,200,000円とします。
【第7回】で見たように、損益分岐分析には図を利用すると便利です。
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