組織再編税制の歴史的変遷と制度趣旨
【第31回】
公認会計士 佐藤 信祐
(《第4章》 平成13年から平成17年までの議論)
2 五枚橋實氏の見解
(1) はじめに
平成15年1月17日開催の会員懇談会において東京国税局の菅原英雄氏の講演があり、同年2月19日に同じく東京国税局の舛巴啓二氏の講演があった。本講演内容については、菅原英雄「企業組織再編税制を巡る留意点(その1)」租税研究642号25-35頁(平成15年)、舛巴啓二「企業組織再編税制を巡る留意点(その2)」租税研究643号14-30頁(平成15年)にそれぞれ掲載されている。しかし、組織再編税制が導入されてから間もないことから、すでに財務省主税局から公表されたものや、条文・通達で明らかなことのみが記載されており、特記すべき事項は存在しなかった。
これに対し、平成16年5月25日に行われた東京国税局の五枚橋實氏の講演では、事例が積み重なってきたこともあり、より具体的な内容が解説されている。なお、本講演内容については、五枚橋實「企業組織再編税制にかかる誤り事例と留意点について」租税研究658号58-68頁(平成16年)に掲載されている。以下では、その内容について解説を行うこととする。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。