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決算短信の訂正事例から学ぶ実務の知識
【第15回】
「「対前期増減率」は「対前期比」とは異なる」
公認会計士 石王丸 周夫
今回取り上げるのは、サマリー情報の業績予想欄における誤記載です。
具体的には、そこに記載された対前期増減率の数値が訂正となった事例です。
業績予想の対前期増減率が訂正となった事例は、この連載の【第11回】でも解説しています。今回のケースは、まったく同じ箇所での誤りではありますが、その内容が異なります。
【第11回】の訂正事例は、第3四半期決算短信の業績予想欄において、第3四半期決算短信と同日に公表した「業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ」に記載した別の比率を転記してしまったとみられる誤記載でした。
業績予想は、まず期末の決算短信で公表され、その後、次年度の四半期決算短信に引き継がれて開示されます。業績予想数値は、次年度の期末まで変更ないこともありますが、次年度の期末が近づくにつれ決算の着地が見えてくるため、業績予想の修正(訂正ではなく変更)が行われることもあります。【第11回】の訂正事例は、その過程で起きた誤りでした。
今回は、期末の決算短信に記載される次期の業績予想の誤記載です。
したがって、業績予想の修正とは特に関係ありません。
そういう意味では【第11回】と比べると、より基本的な知識に関わる誤りといえるでしょう。
ではさっそく、訂正事例を見ていきましょう。
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