林總の
管理会計[超]入門講座
【第20回】
「原価計算の具体例(その1)」
公認会計士 林 總
ケーキ屋の原価計算
Q 今日は原価計算システムの具体例ですね。
林 まずはケーキ屋を取り上げてみよう。
Q ケーキ屋さんですか?もっと本格的な話、例えば自動車メーカーがどのようにして原価計算をしているのかを聞きたいのですけど・・・
林 基本を理解するには、小規模で、しかもイメージしやすい例で考えるのが一番なんだよ。
「10年早い」とは言わないけど、最初から応用問題を解こうなんて、無理だとは思わないかね。
Q そうですね。
林 わかりやすいように、そのケーキ屋は2種類のショートケーキを作っているとする。材料は小麦、バター、砂糖、チョコレート、それからイチゴとしよう。
部門は製造部門と管理部門の2つ。
販売価格は、イチゴケーキ、チョコレートケーキ共に1個400円。
ある日の製造実績を次に示す。
《イチゴケーキ》
- 製造数:1,100個
- 完成数:1,000個
- 材料費:100,000円
- 作業時間:210分
《チョコレートケーキ》
- 製造数:1,200個
- 完成数:1,000個
- 材料費:150,000円
- 作業時間:270分
《作業時間の内訳》
- スポンジ工程
- イチゴケーキ:30分
- チョコレートケーキ:30分
- 焼き工程
- イチゴケーキ:15分×4回
- チョコレートケーキ:15分×4回
- 仕上げ工程
- イチゴケーキ:120分
- チョコレートケーキ:180分
《加工費》
- イチゴケーキ部:201,600円
- チョコレートケーキ部:278,400円
《加工レート》
- イチゴケーキ部:960円
- チョコレートケーキ部:1,031円
林 では、イチゴケーキとチョコレートケーキの原価はいくらだろうか。
単純総合原価計算、組別総合原価計算、個別原価計算毎に計算してみよう。
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