公開日: 2013/10/24 (掲載号:No.41)
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林總の管理会計[超]入門講座 【第13回】「原価情報に大切なのは「新鮮さ」と「客観性」」

筆者: 林 總

林總の

管理会計[超]入門講座

【第13回】

「原価情報に大切なのは

「新鮮さ」と「客観性」」

 

公認会計士 林 總

 

実務の部門別計算は
原価計算基準どおりではない

 部門費の負担について考える前に、原価計算の3つのステップについておさらいしてみよう。
君も知っているように、原価計算は
「費目別計算」→「部門別計算」→「製品別計算」
の順に行われる。
それから製品別計算は、原価を製品に対して直接集計できる「直接費」と集計できない「間接費」に分けて行われる。

 ここまではわかります。

 製品原価はどのように算出するかというと、直接費は費目別計算から、直接的に実際金額を集計する。
しかし、製造間接費は部門別計算から予算金額を使って行うんだ。

 どういうことですか。

 原価計算基準をみると、こう書いてある。

原価要素の全部又は一部は、まずこれを各製造部門および補助部門に賦課又は配賦する。・・・次いで、補助部門費は、直接配賦法、階梯式配賦法、相互配賦等にしたがい、適当な配賦基準によって、これを各製造部門に配賦し、製造部門費を計算する。

 これが部門別計算だ。しかし、原価計算の実務では、一般に製造間接費予算金額を製品に配賦するんだ。

 実際の部門費計算は行われないのですか。

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「原価情報に大切なのは

「新鮮さ」と「客観性」」

 

公認会計士 林 總

 

実務の部門別計算は
原価計算基準どおりではない

 部門費の負担について考える前に、原価計算の3つのステップについておさらいしてみよう。
君も知っているように、原価計算は
「費目別計算」→「部門別計算」→「製品別計算」
の順に行われる。
それから製品別計算は、原価を製品に対して直接集計できる「直接費」と集計できない「間接費」に分けて行われる。

 ここまではわかります。

 製品原価はどのように算出するかというと、直接費は費目別計算から、直接的に実際金額を集計する。
しかし、製造間接費は部門別計算から予算金額を使って行うんだ。

 どういうことですか。

 原価計算基準をみると、こう書いてある。

原価要素の全部又は一部は、まずこれを各製造部門および補助部門に賦課又は配賦する。・・・次いで、補助部門費は、直接配賦法、階梯式配賦法、相互配賦等にしたがい、適当な配賦基準によって、これを各製造部門に配賦し、製造部門費を計算する。

 これが部門別計算だ。しかし、原価計算の実務では、一般に製造間接費予算金額を製品に配賦するんだ。

 実際の部門費計算は行われないのですか。

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連載目次

筆者紹介

林 總

(はやし・あつむ)

公認会計士
経営コンサルタント

1974年、中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、大学教員、執筆、講演活動などを行っている。

主な著書は『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』、『[新版]わかる!管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話をしよう』(中経出版)、『貯まる生活』(文藝春秋)『崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で会計を学ぶ。』(清文社)ほか多数。

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