税理士ができる
『中小企業の資金調達』支援実務
【第2回】
「資金調達支援における税理士の役割(その1)」
~税理士の立ち位置は仲介者~
公認会計士・中小企業診断士・税理士
西田 恭隆
1 資金調達支援における税理士の立ち位置
具体的な資金調達支援の内容に入る前に、支援における税理士の立ち位置について説明する。税理士は、会社と金融機関との間で、「仲介者」としての役割を果たす。責任関係に影響する可能性があるので、仲介者としての立場を明確にしておくことは重要である。
さて、「税理士が資金調達支援を行う」といった場合、次のようなイメージを持つ方がいるのではないだろうか。
《イメージ1》
社長が1人で銀行に融資の相談に行ったものの、全く相手にされなかった。しかし、税理士が同行して改めて交渉したところ、担当者の態度が変わった。税理士のおかげで希望通りの融資を得ることができた。
《イメージ2》
融資を得やすい決算書のコツというものがある。税理士が決算書を少し操作しただけで、銀行側の評価が上がった。通常は得られない融資を得ることができた。
どちらのケースも、「融資交渉の主役としての税理士」というイメージである、だが、実際には、このようなケースはほとんどない。
まず、《イメージ1》であるが、税理士の同行・交渉が融資判断に大きく影響することはない。むしろ逆効果になることが多い。
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