公開日: 2015/12/10 (掲載号:No.148)
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税理士ができる『中小企業の資金調達』支援実務 【第9回】「金融機関提出書類の作成ポイント(その1 決算書全般)」~決算書と申告書はセット~

筆者: 西田 恭隆

税理士ができる

中小企業の資金調達』支援実務

【第9回】

「金融機関提出書類の作成ポイント(その1 決算書全般)」

~決算書と申告書はセット~

 

公認会計士・中小企業診断士・税理士
西田 恭隆

 

前回まで、税理士による資金調達支援の内容を、融資の流れに沿って述べてきた。今回から、金融機関提出書類の作成ポイントを解説する。提出書類とは、決算書、合計残高試算表、事業計画書、資金繰り表である。ポイントを把握することで、会社、社長に適切な助言を行うことができる。

解説前の注意点として、これから挙げるポイントを1つでも落とすと融資は得られない、というわけではない。マイナス要素があったとしても、他のプラス要素があれば融資は得られる。融資の可否は総合判断である。

それではまず、税理士になじみのある、決算書から解説していく。今回は、決算書全般についてのポイントを述べる。損益計算書や貸借対照表など個々の決算書については、次回以降、解説していく。

決算書全般のポイントは3つである。

 

決算書全般のポイント①:青色申告の決算書にする

白色申告の決算書は、「会計専門家の関与が薄い」として内容を信用してもらえない。決算書が黒字だったとしても、そのまま評価されない。「適当に数字を作っているのではないか」、「本当は赤字なのではないか」と疑われる。では、白色申告書に税理士印が押してあれば良いかというと、そういうわけでもない。「税理士が関与しているのになぜ白色申告なのか?」、「盲判なのではないか?」と疑問に思われる。

実績を信用してもらうため、決算は青色申告で行う。

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中小企業の資金調達』支援実務

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~決算書と申告書はセット~

 

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西田 恭隆

 

前回まで、税理士による資金調達支援の内容を、融資の流れに沿って述べてきた。今回から、金融機関提出書類の作成ポイントを解説する。提出書類とは、決算書、合計残高試算表、事業計画書、資金繰り表である。ポイントを把握することで、会社、社長に適切な助言を行うことができる。

解説前の注意点として、これから挙げるポイントを1つでも落とすと融資は得られない、というわけではない。マイナス要素があったとしても、他のプラス要素があれば融資は得られる。融資の可否は総合判断である。

それではまず、税理士になじみのある、決算書から解説していく。今回は、決算書全般についてのポイントを述べる。損益計算書や貸借対照表など個々の決算書については、次回以降、解説していく。

決算書全般のポイントは3つである。

 

決算書全般のポイント①:青色申告の決算書にする

白色申告の決算書は、「会計専門家の関与が薄い」として内容を信用してもらえない。決算書が黒字だったとしても、そのまま評価されない。「適当に数字を作っているのではないか」、「本当は赤字なのではないか」と疑われる。では、白色申告書に税理士印が押してあれば良いかというと、そういうわけでもない。「税理士が関与しているのになぜ白色申告なのか?」、「盲判なのではないか?」と疑問に思われる。

実績を信用してもらうため、決算は青色申告で行う。

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連載目次

「税理士ができる『中小企業の資金調達』支援実務(全21回)

筆者紹介

西田 恭隆

(にしだ・やすたか)

公認会計士・中小企業診断士・税理士

静岡大学卒

2005年 新日本有限責任監査法人入所
2011年 西田恭隆公認会計士中小企業診断士税理士事務所開業
中小零細企業の会計税務支援と共に、資金調達支援も実施している。
特に、創業時の資金調達支援に注力している。

2013年度 練馬区 経済課 融資係配属 経営相談員
2014年度 東京商工会議所 練馬西地区 経営相談員

ホームページ:「創業融資を自分でやる!

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