公開日: 2016/02/10 (掲載号:No.156)
文字サイズ

税理士ができる『中小企業の資金調達』支援実務 【第13回】「金融機関提出書類の作成ポイント(その5 事業計画書)」~形式面のポイント~

筆者: 西田 恭隆

税理士ができる

中小企業の資金調達』支援実務

【第13回】

「金融機関提出書類の作成ポイント(その5 事業計画書)」

形式面のポイント

 

公認会計士・中小企業診断士・税理士
西田 恭隆

 

前回まで、金融機関に提出する書類として、実績に関わる書類、すなわち決算書及び合計残高試算表の説明を行ってきた。今回から、将来予測に関する書類について解説していく。その書類とは、事業計画書及び資金繰り表である。今回はまず、事業計画書の形式面にかかるポイントについて説明し、次回、【第14回】で内容面にかかるポイントを述べる。金融機関が最も重視する資金繰り表は【第15回】で解説する。

事業計画書作成の流れは、【第3回】で説明したけれども、もう一度、事業計画書とは何か、その作成の流れを簡単に説明しておく。

事業計画書とは、会社が今後、どのような事業を行って売上と利益をあげる予定なのかを表す書類である。金融機関に対しては、融資資金の必要性、資金を使う目的、返済可能性を伝える道具となる。事業計画書は大きく2つの部分、事業内容を文章で説明する部分と、それを売上高や利益額などの計数で説明する部分から構成される。計数部分は、まず簡易キャッシュフローの考えを使って、返済に必要な利益と売上を算出する。それを上回る年間売上、年間利益を立てて年次事業計画書とし、季節変動を加味して、月次事業計画書に落とし込んでいく。

事業計画書の構成に従い、まずは文章部分の形式についてポイントを解説する。続いて、計数部分のポイントを述べる。日本政策金融公庫等のホームページで事業計画書のひな形が入手できるので、それを手元に置きながら本稿を読んで頂いた方が、理解しやすいと思う。

 

形式面のポイント①:文章部分に記載する事項

文章部分の形式は、特にルールが定められているわけではなく、自由である。しかし、記載する内容は概ね決まっており、「会社概要」、「事業内容」、「強みやセールスポイント」、「事業スケジュール」等を記載するのが定番である。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

税理士ができる

中小企業の資金調達』支援実務

【第13回】

「金融機関提出書類の作成ポイント(その5 事業計画書)」

形式面のポイント

 

公認会計士・中小企業診断士・税理士
西田 恭隆

 

前回まで、金融機関に提出する書類として、実績に関わる書類、すなわち決算書及び合計残高試算表の説明を行ってきた。今回から、将来予測に関する書類について解説していく。その書類とは、事業計画書及び資金繰り表である。今回はまず、事業計画書の形式面にかかるポイントについて説明し、次回、【第14回】で内容面にかかるポイントを述べる。金融機関が最も重視する資金繰り表は【第15回】で解説する。

事業計画書作成の流れは、【第3回】で説明したけれども、もう一度、事業計画書とは何か、その作成の流れを簡単に説明しておく。

事業計画書とは、会社が今後、どのような事業を行って売上と利益をあげる予定なのかを表す書類である。金融機関に対しては、融資資金の必要性、資金を使う目的、返済可能性を伝える道具となる。事業計画書は大きく2つの部分、事業内容を文章で説明する部分と、それを売上高や利益額などの計数で説明する部分から構成される。計数部分は、まず簡易キャッシュフローの考えを使って、返済に必要な利益と売上を算出する。それを上回る年間売上、年間利益を立てて年次事業計画書とし、季節変動を加味して、月次事業計画書に落とし込んでいく。

事業計画書の構成に従い、まずは文章部分の形式についてポイントを解説する。続いて、計数部分のポイントを述べる。日本政策金融公庫等のホームページで事業計画書のひな形が入手できるので、それを手元に置きながら本稿を読んで頂いた方が、理解しやすいと思う。

 

形式面のポイント①:文章部分に記載する事項

文章部分の形式は、特にルールが定められているわけではなく、自由である。しかし、記載する内容は概ね決まっており、「会社概要」、「事業内容」、「強みやセールスポイント」、「事業スケジュール」等を記載するのが定番である。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

「税理士ができる『中小企業の資金調達』支援実務(全21回)

筆者紹介

西田 恭隆

(にしだ・やすたか)

公認会計士・中小企業診断士・税理士

静岡大学卒

2005年 新日本有限責任監査法人入所
2011年 西田恭隆公認会計士中小企業診断士税理士事務所開業
中小零細企業の会計税務支援と共に、資金調達支援も実施している。
特に、創業時の資金調達支援に注力している。

2013年度 練馬区 経済課 融資係配属 経営相談員
2014年度 東京商工会議所 練馬西地区 経営相談員

ホームページ:「創業融資を自分でやる!

関連書籍

図解&条文解説 税理士法

日本税理士会連合会 監修 近畿税理士会制度部 編著

わたしは税金

公認会計士・税理士 鈴木基史 著

経営危機に陥った社長さんを守る最後の救済策

公認会計士・税理士 橋口貢一 著

中小企業のための 成功する 健康経営実践ガイド

特定社会保険労務士 稲田耕平 編著 社会保険労務士 阿藤通明 著 特定社会保険労務士 石原美由紀 著 産業医 今井鉄平 著 中小企業診断士 小川亮一 著 特定社会保険労務士 澤上貴子 著 特定社会保険労務士 鈴木光子 著 特定社会保険労務士 田中亮子 著 特定社会保険労務士 坂野祐輔 著 特定社会保険労務士 山岡洋秋 著 特定社会保険労務士 八巻裕香 著

法人の不良債権処理と税務の対応

税理士 内山 裕 著

上手な「値上げ」の仕方・考え方

公認会計士 石王丸香菜子 著

経営危機における企業判断と実務対応

須藤英章 監修 東京富士法律事務所 編著

資産税コンサル、一生道半ば

税理士 株式会社タクトコンサルティング会長 本郷尚 著

新着情報

もっと⾒る

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#