裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第21回】「租税法上の評価⑤」
前回では、東京地裁平成17年10月12日判決について解説を行った。
本稿では、東京地裁平成19年1月31日判決について解説を行う。本事件は、相続税法7条が租税回避の問題が生じるような特殊な場合に限り適用されるものか否かが争われている。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第20回】「租税法上の評価④」
前回では、東京高裁平成17年1月19日判決について解説を行った。
本稿では、東京地裁平成17年10月12日判決について解説を行う。本事件は、特例的評価方式を採用した納税者の判断を認めた事件である。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第19回】「租税法上の評価③」
前回では、東京高裁平成12年9月28日判決について解説を行った。本稿では、東京高裁平成17年1月19日判決について解説を行う。
本事件は、形式上、同族関連者に該当しない有限会社が保有している株式に対して、原則的評価方式を採用すべきであるとされた事件である。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第18回】「租税法上の評価②」
前回では、大阪高裁昭和62年6月16日判決について解説を行った。
本稿では、東京高裁平成12年9月28日判決について解説を行う。本事件は、同族株主以外の株主であっても、純資産価額による買取りが保障されている場合には、純資産価額方式による評価をすべきであると判断された事件である。
〔資産税を専門にする税理士が身に着けたい〕税法や通達以外の実務知識 【第1回】「土地の地積について」
土地の評価は、「単位×数量(地積)」により求められるものです。
この場合の「地積」は、評価実務においては何を基に算定することになるのでしょうか。土地の登記簿謄本上の地積(公簿地積)を使用すれば、それで良いのでしょうか。
これらの論点を実務上の目線から検討してみることにします。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第17回】「租税法上の評価①」
前回までは、会社法の観点からの非上場株式の評価について裁判例を紹介した。
本稿以降では、租税法上の観点から非上場株式の評価についての裁判例・裁決例について解説を行う。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第16回】「反対株主の株式買取請求②」
前回では、カネボウ事件のうち、東京高裁平成22年5月24日決定・金判1345号12頁について解説を行った。
本稿では、もうひとつのカネボウ事件である東京地裁平成21年10月19日判決・金判1329号30頁と、会社法施行後の事件である道東セイコーフレッシュフーズ事件について解説を行う。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第15回】「反対株主の株式買取請求①」
前回までは、譲渡制限株式の譲渡において、売買価格の決定の申立てがなされた事件について解説を行った。
本稿からは、反対株主の株式買取請求について争われた事件について解説を行う。平成17年改正前商法は「ナカリセバ価格」により評価し、現行会社法は「ナカリセバ価格」と「シナジー価格」のいずれか高い金額により評価することとなっているという点を踏まえて参照されたい。
裁判例・裁決例からみた非上場株式の評価 【第14回】「譲渡制限株式の譲渡④」
前回は、少数株主間の株式譲渡の裁判例として大阪高裁平成元年3月28日決定、少数株主から支配株主への株式譲渡の裁判例として、広島地裁平成21年4月22日決定について解説を行った。
本稿以降では、少数株主から支配株主への株式譲渡の裁判例について、さらに追加的な解説を行う予定である。