会計上の『重要性』
判断基準を身につける
~目指そう!決算効率化~
【第9回】
「重要性の有無の判定方法①」
~「枝葉末節」は担当者ベースで判断
公認会計士 石王丸 周夫
今回は「明らかに僅少な額」を使った重要性判断について解説します。
「明らかに僅少な額」とは、【第4回】で解説したとおり、一番細かい“ふるい”にもひっかからないような、微小な粒にたとえられる金額のことでした。
まず手始めに、以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。
〔問題9〕
次のア~ウの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。
ア 「明らかに僅少な額」をいくらに設定するかは、主観的な要素もあり、こうでなければいけないという決まりはない。
イ 監査では、取引額が「明らかに僅少な額」を下回るような取引についても、一定件数は検証することになっている。
ウ 重要性の基準値が前年より大きくなっても、「明らかに僅少な額」については据え置くのが原則である。
1・・・ア、イ
2・・・ア、ウ
3・・・イ、ウ
〔解答〕 3
いかがでしたか。正解できたでしょうか。
「明らかに僅少な額」という概念は、知っていて損はしません。
以下、この解答について触れながら、解説していきます。
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