公開日: 2015/04/23 (掲載号:No.116)
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会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~ 【第1回】「『重要性の基準値』はメタボ診断の『ウエスト85cm』と同じ」

筆者: 石王丸 周夫

会計上の『重要性』

判断基準を身につける

~目指そう!決算効率化~

【第1回】

「『重要性の基準値』は

メタボ診断の『ウエスト85cm』と同じ」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

本連載の趣旨

経理実務ではよく、「重要性がある」「重要性がない」という会話を耳にします。
ところが、この「重要性」という概念を正確に理解している人は多くはありません。

その一番の理由は、「重要性」という概念を体系的にまとめた会計基準が存在しないからです。

「重要性」に関する話は、会計基準のあちらこちらに顔を出します。どれも似かよった内容で、相互に矛盾している点もないのですが、体系的に整理されていないため、正確な知識が定着しにくいのです。

そこで本連載では、この「重要性」を正面から取り上げ、実務で役立つ正確な知識を体系的に整理していこうと思います。そして、会計監査の実務で実際に利用されている「重要性判断の実務」を紹介し、それを経理実務に応用していくというアプローチで、重要性判断の具体的手順を示していきます。

第1回は、「重要性」とは何か、何のためにあるのかというお話です。

まず手始めに、重要性に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題1〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 重要性が乏しい取引について、厳密でない会計処理を適用してもよいというのは、単なる実務上の取扱いにすぎない。

 重要性が乏しいかどうかを判断するための「重要性の基準値」は、必ずしも金額で示されるわけではない。

 会計処理の誤りは、どんなに重要性が乏しいものであっても、修正しなければならない。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   2

いかがでしたか? 正解できたでしょうか。
この程度なら簡単だという方もいれば、意外と難しかったという方もいることでしょう。

以下、この解答について触れながら、重要性という概念について基本から解説していきます。

 

《「重要性」とは1本の線のこと》

「重要性」という概念を非常に簡単に言い表すなら、「1本の線」ということができます。

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会計上の『重要性』

判断基準を身につける

~目指そう!決算効率化~

【第1回】

「『重要性の基準値』は

メタボ診断の『ウエスト85cm』と同じ」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

本連載の趣旨

経理実務ではよく、「重要性がある」「重要性がない」という会話を耳にします。
ところが、この「重要性」という概念を正確に理解している人は多くはありません。

その一番の理由は、「重要性」という概念を体系的にまとめた会計基準が存在しないからです。

「重要性」に関する話は、会計基準のあちらこちらに顔を出します。どれも似かよった内容で、相互に矛盾している点もないのですが、体系的に整理されていないため、正確な知識が定着しにくいのです。

そこで本連載では、この「重要性」を正面から取り上げ、実務で役立つ正確な知識を体系的に整理していこうと思います。そして、会計監査の実務で実際に利用されている「重要性判断の実務」を紹介し、それを経理実務に応用していくというアプローチで、重要性判断の具体的手順を示していきます。

第1回は、「重要性」とは何か、何のためにあるのかというお話です。

まず手始めに、重要性に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題1〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 重要性が乏しい取引について、厳密でない会計処理を適用してもよいというのは、単なる実務上の取扱いにすぎない。

 重要性が乏しいかどうかを判断するための「重要性の基準値」は、必ずしも金額で示されるわけではない。

 会計処理の誤りは、どんなに重要性が乏しいものであっても、修正しなければならない。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   2

いかがでしたか? 正解できたでしょうか。
この程度なら簡単だという方もいれば、意外と難しかったという方もいることでしょう。

以下、この解答について触れながら、重要性という概念について基本から解説していきます。

 

《「重要性」とは1本の線のこと》

「重要性」という概念を非常に簡単に言い表すなら、「1本の線」ということができます。

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連載目次

「会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~」(全16回)

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

  

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