公開日: 2015/05/07 (掲載号:No.118)
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会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~ 【第2回】「『重要性の原則』とは『四角い部屋を丸く掃く』こと」

筆者: 石王丸 周夫

会計上の『重要性』

判断基準を身につける

~目指そう!決算効率化~

【第2回】

「『重要性の原則』とは

『四角い部屋を丸く掃く』こと」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

第2回は「重要性の原則」についてのお話です。

まず手始めに、「重要性の原則」に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題2〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 重要性の乏しい取引について簡便な方法で会計処理することは、正規の処理方法として認められる。

 費用の計上を現金主義で行うことは、重要性が乏しい場合であっても認められない。

 スパナやドライバーのように繰り返し使用できる消耗工具は、重要性が乏しくても、購入時に資産計上しなければならない。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   3

いかがでしたか? 正解できたでしょうか。

上の3つの文章はいずれも企業会計原則に記載されている「重要性の原則」に関するものです。重要性判断について学ぶには、まず押さえておかなければならない基本知識といえます。以下、この解答について触れながら、解説していきます。

 

《簡便な会計処理とは、おでこに手を当てて熱を測ること》

本連載の第1回では、重要性判断が必要になる場面は2つあると述べました。今回はそのうちの【場面①】の方にスポットをあてます。【場面①】というのは、「重要性の乏しい取引に簡便な会計処理を適用する」という場面でした。

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会計上の『重要性』

判断基準を身につける

~目指そう!決算効率化~

【第2回】

「『重要性の原則』とは

『四角い部屋を丸く掃く』こと」

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

第2回は「重要性の原則」についてのお話です。

まず手始めに、「重要性の原則」に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題2〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 重要性の乏しい取引について簡便な方法で会計処理することは、正規の処理方法として認められる。

 費用の計上を現金主義で行うことは、重要性が乏しい場合であっても認められない。

 スパナやドライバーのように繰り返し使用できる消耗工具は、重要性が乏しくても、購入時に資産計上しなければならない。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   3

いかがでしたか? 正解できたでしょうか。

上の3つの文章はいずれも企業会計原則に記載されている「重要性の原則」に関するものです。重要性判断について学ぶには、まず押さえておかなければならない基本知識といえます。以下、この解答について触れながら、解説していきます。

 

《簡便な会計処理とは、おでこに手を当てて熱を測ること》

本連載の第1回では、重要性判断が必要になる場面は2つあると述べました。今回はそのうちの【場面①】の方にスポットをあてます。【場面①】というのは、「重要性の乏しい取引に簡便な会計処理を適用する」という場面でした。

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連載目次

「会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~」(全16回)

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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