会計上の『重要性』
判断基準を身につける
~目指そう!決算効率化~
【第11回】
「重要性判断の実践事例②」
~連結作業時の債権債務消去の簡略化
公認会計士 石王丸 周夫
今回は、連結財務諸表作成時における連結会社間の債権債務の消去手続について、重要性判断がどのように関わってくるのかを考えてみます。
まず手始めに、以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。
〔問題11〕
次のア~ウの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。
ア 連結財務諸表を百万円単位で作成・公表している場合、親子間の債権債務の不突合のうち、1件当たり百万円未満のものについては差異調整の必要がない。
イ 親子間で債権債務の不突合が発生した場合、親会社側の残高を正しいとみなすのも1つの方法である。
ウ 親子間で債権債務が一致しない場合は、親子いずれかの帳簿に必ず間違いがある。
1・・・ア、イ
2・・・ア、ウ
3・・・イ、ウ
〔解答〕 2
いかがでしたか。正解できたでしょうか。
債権債務の消去は、連結作業の中で最もボリュームのある手続です。
以下、この解答について触れながら、解説していきます。
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