会計上の『重要性』
判断基準を身につける
~目指そう!決算効率化~
【第10回】
「重要性判断の実践事例①」
~未払計上の要否はベンチで考える
公認会計士 石王丸 周夫
今回は期末の未払費用の計上について、重要性判断との関係を考えてみます。
まず手始めに、以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。
〔問題10〕
次のア~ウの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。
ア 決算早期化と関係が深いのは、前払費用よりも未払費用である。
イ 決算の締め後に届いた請求書については、翌年度の費用に計上することでよい。
ウ 発生主義で費用計上している場合、請求書到着日付で費用計上することは絶対に認められない。
1・・・ア、イ
2・・・ア、ウ
3・・・イ、ウ
〔解答〕 3
いかがでしたか。正解できたでしょうか。
未払費用をどこまで厳密に計上するかは、決算早期化にも関係する大事な話です。
以下、この解答について触れながら、解説していきます。
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