会計上の『重要性』
判断基準を身につける
~目指そう!決算効率化~
【第8回】
「連結と個別、「重要性の基準値」は同じ?」
公認会計士 石王丸 周夫
今回は、連結決算と個別決算における「重要性の基準値」の関係について解説します。
まず手始めに、以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。
〔問題8〕
次のア~ウの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。
ア 一般に、連結決算上の重要性の金額は、個別決算上の重要性の金額とイコールである。
イ 重要性の金額を算定する際の「指標」は、個別決算と連結決算で同じ財務諸表項目を使用しなければいけない。
ウ 四半期決算における重要性の金額は、期末決算における重要性の金額とイコールになることがある。
1・・・ア、イ
2・・・ア、ウ
3・・・イ、ウ
〔解答〕 1
いかがでしたか。正解できたでしょうか。
重要性の判断基準は、連結と個別、期末と四半期で、それぞれ大小関係が決まっています。
以下、この解答について触れながら、解説していきます。
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