税理士が知っておきたい
[認知症]と相続問題
〔Q&A編〕
【第13回】
「高齢運転者が交通事故を起こしたケース」
クレド法律事務所
駒澤大学法科大学院非常勤講師
弁護士 栗田 祐太郎
[設問12]
私の父親は85歳で、妻(私の母親)に先立たれた後は、東北地方にある実家でひとり暮らしをしています。
田舎での生活ですので、買い物や病院に出かけるためには自動車が欠かせず、父も小さな自動車を1台所有しています。
しかしながら、3年ほど前から軽い認知症の症状が出始めていると診断されて以降、自分で車を運転するのは危険だということで、子である私たちからも父に強くお願いし、自分では車を運転しないようにしてもらっていました。
◆ ◆ ◆
ところが、先月のある日、いつも外出に利用しているバスが悪天候で運休となったため、父は、相当久しぶりに自分で運転して買い物に出かけたようなのです。ところが、その途中、左隣のレーンで後方を走っていた軽自動車に気づかず、左折の際に衝突して相手に怪我を負わせ、その方の軽自動車を大破させてしまったのです。
それどころか、父の車は雨の中でスリップして電柱に激突したため、父は、その時に負った重傷がもとで、事故から1週間後に亡くなってしまいました。
父の法定相続人は私と私の妹の2人となりますが、今後の損害賠償等を含め、どのように対応したらよいでしょうか。
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