税理士ができる
『中小企業の資金調達』支援実務
【第15回】
「金融機関提出書類の作成ポイント(その7 資金繰り表)」
~最も重要な書類~
公認会計士・中小企業診断士・税理士
西田 恭隆
資金繰り表の内容と作成の流れは、【第3回】で説明したけれども、再度、簡単に説明しておく。
資金繰り表とは、会社の入出金情報を表す書類である。事業計画書とは別に、作成が求められる理由は、利益の確保と、借入返済に必要な資金を確保することは別だからである。利益が増えれば増えるほど、資金が不足する状況もありうる。資金繰り表は月次事業計画書を元に、現金主義ベースで作成する。売掛金や買掛金の決済条件、融資返済条件を元に、月ごとの入出金額を表に当てはめていく。
金融機関は、返済に必要な資金を会社が確保できるかどうかに関心を持つ。このため、それを示す資金繰り表は、融資関係書類の中で最も重視される。
以下、資金繰り表の作成ポイントを述べる。
資金繰り表のポイント①:各月末現預金残高はほどほどに
各月末現預金残高がマイナスの状態は、資金ショート、返済不能状態を意味するので論外であるけれども、ではプラスでさえあれば良いかというと、そうでもない。残高金額には適切なバランスがある。現金商売か信用商売かによっても異なるけれども、一般に、営業支出の1ヶ月分から2ヶ月分の残高を常に確保できるような資金繰りにしておく。
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