〔税理士・会計士が知っておくべき〕
情報システムと情報セキュリティ
【第7回】
「失敗しない会計事務所選び
(ITの視点から)」
公認会計士・税理士 小田 恭彦
顧客にとって会計事務所のITの利用度は、会計事務所を選ぶにあたっての重要な要素である。
今回は、「業務の効率化」、「顧客情報の保全」、「会計データ活用」という3つの観点から、会計事務所のITについて考えたい。
業務の効率化におけるIT
顧客にとって業務効率化における重要な点として、会計事務所との情報の受渡しの効率性がある。
日々の受渡しに関する業務量が多い業務のひとつに、記帳委託時の領収証や請求書等の各種証憑のやりとりがある。これにはいくつかの受渡方法があるが、もっともシンプルな方法は郵送である。
郵送の場合、会計事務所側は顧客から入手した各種証憑に基づき記帳業務を行った後、基本的にこれらを再び顧客に返却する。そして、顧客側は戻ってきた証憑類を保管することになる。シンプルであり、ITに依存しない方法であるが、一連の作業が完結するまでに日数を要する方法であり、証憑類の受渡漏れの問題が発生しやすいため注意が必要である。
別の方法としては、FAXがある。FAXを使って会計事務所にいわばコピー情報を渡すことにより、会計事務所との受渡しの際の紛失や返却漏れなどのトラブルが生じないというメリットがある一方、送信する証憑のボリュームいかんによっては手間や通信コストがかかる。
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