公開日: 2013/12/26 (掲載号:No.50)
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林總の管理会計[超]入門講座 【第17回】「発生源まで遡る原価管理」

筆者: 林 總

林總の

管理会計[超]入門講座

【第17回】

「発生源まで遡る原価管理」

 

公認会計士 林 總

 

製品原価の「元の状態」とは何か

 今回はちょっと高度な話をしよう。

 私に分かりますか・・・

 「難しい理論を理解するぞ」と構えるのではなく、常識を働かせて考えることが大切だね。

 じゃあリラックスして。

 まずは前回の復習だ。
伝統的原価計算における製品別計算は、原価管理に役立たない。より端的に言えば、原価を管理するようには設計されていない、ということだったね。
なぜなら、伝統的原価計算システムが提供する原価情報は、貨幣価値で表された要約データであり、製品原価を元の状態に戻すことはできないからだ。ちょうど「水」をその構成要素である「水素」と「酸素」に容易に分解できないようにね。

そこで、製品原価の「元の状態」とは何かというと、物量レベルでの経済価値の消費とその単価に分解した状態のことだ。
例えば、材料費ならば部品種類別の消費数量とその単価まで分解した状態、そしてビジネスプロセスにおける業務活動量と単価に分解した状態。
原価の発生源まで遡れなくては、原価を管理できるはずもない。

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「発生源まで遡る原価管理」

 

公認会計士 林 總

 

製品原価の「元の状態」とは何か

 今回はちょっと高度な話をしよう。

 私に分かりますか・・・

 「難しい理論を理解するぞ」と構えるのではなく、常識を働かせて考えることが大切だね。

 じゃあリラックスして。

 まずは前回の復習だ。
伝統的原価計算における製品別計算は、原価管理に役立たない。より端的に言えば、原価を管理するようには設計されていない、ということだったね。
なぜなら、伝統的原価計算システムが提供する原価情報は、貨幣価値で表された要約データであり、製品原価を元の状態に戻すことはできないからだ。ちょうど「水」をその構成要素である「水素」と「酸素」に容易に分解できないようにね。

そこで、製品原価の「元の状態」とは何かというと、物量レベルでの経済価値の消費とその単価に分解した状態のことだ。
例えば、材料費ならば部品種類別の消費数量とその単価まで分解した状態、そしてビジネスプロセスにおける業務活動量と単価に分解した状態。
原価の発生源まで遡れなくては、原価を管理できるはずもない。

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連載目次

筆者紹介

林 總

(はやし・あつむ)

公認会計士
経営コンサルタント

1974年、中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、大学教員、執筆、講演活動などを行っている。

主な著書は『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』、『[新版]わかる!管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話をしよう』(中経出版)、『貯まる生活』(文藝春秋)『崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で会計を学ぶ。』(清文社)ほか多数。

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