林總の
管理会計[超]入門講座
【第21回】
「原価計算の具体例(その2)」
-病院の原価計算とは-
公認会計士 林 總
病院経営を維持する原価計算
Q 今回は病院の原価計算ですね。楽しみです。
林 それはよかった。
Q でも、イメージがわきません。だって、私が今まで勉強してきた原価計算は、製造業が中心でしたから。
林 つまり、原価計算は生産物がはっきりしているメーカーが行うもので、病院とか銀行などのサービス業は対象外のように思っていたんだね。
Q そうです。
林 これまで何度も言ってきたことだが、原価計算の目的は利益管理にある。会計のルールでは、収益と費用、売価と原価を比較して差額である利益を計算する。収益を一定とすると、利益は原価によって決まる。
つまり、「原価管理」とは、そのまま「利益管理」でもあるんだ。
病院でもあっても、その目的は変わらない。例えば、小児科や産婦人科は利益が出ないという。病院のような非営利組織であっても、これらの部門の赤字が業績の足を引っ張る場合、廃止する選択肢もあるわけだ。でも、廃止する前に赤字を黒字化することを考えるべきだと思うがね。
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