値上げの「理屈」
~管理会計で正解を探る~
【第3回】
「損益分岐点を意識して値上げする」
~朱に交われば・・・高くなる?~
公認会計士 石王丸 香菜子
登場人物
PNガーデン社は、生花の販売や、ガーデニング用品の製造・販売などを手がける会社です。PNガーデン社の運営する「フラワーショップ駅前店」では、リミちゃんが店内の片づけをしています。
〈リミちゃん〉
店長、このガラクタが入った段ボール箱はどこに置けばいいですか~?
〈ハナダ店長〉
ガラクタ?
これは僕がガーデニングの本場イギリスから輸入した、園芸用品だよ。
〈リミちゃん〉
売り物なんですか~。
地味な手袋や古めかしいジョウロなんかが段ボール箱に入ってるからガラクタかと・・・。
〈ハナダ店長〉
あはは、確かに地味に見えるけど、この手袋はバラ専用でバラのトゲが刺さらないように革でできている高級品なんだよ。
* * *
見慣れないモノや内容のよくわからないモノに出会ったとき、私たちはそのモノにどれくらいの価値があるのか、ぼんやりとしかイメージできないものです。モノの妥当な価格を推測するのが、意外なほど難しいこともあります。
現在のアラスカ州は19世紀にロシアがアメリカに売却したものですが、その売却価格は1エーカー当たり何と2セント(!)という破格の値段でした。その後、アラスカの金鉱や豊富な地下資源に大きな価値があることが明らかになった経緯は、よく知られています。
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