固定資産をめぐる判例・裁決例概説
【第10回】
「新築した建物が1月1日に登記されていない場合は、固定資産税の納税義務があるか否かが争われた判例」
税理士 菅野 真美
▷固定資産税は誰に賦課されるものなのか
固定資産税は、その年1月1日において、固定資産の所有者であったものに課される税である(地方税法第343条第1項、第359条)。所有者であるかどうかは、土地又は家屋については、登記簿又は土地補充課税台帳若しくは家屋補充課税台帳に所有者として登記又は登録がされている者である(地方税法第343条第2項)。
固定資産課税台帳に登録された所有者が真の所有者と一致するとは限らないが、固定資産課税台帳に登録された所有者に対して課税することになる。
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