林總の
管理会計[超]入門講座
【第6回】
「正しい原価計算とは何?」
公認会計士 林 總
Q 伝統的原価計算って、いつの時代の原価計算なんですか。
林 原価計算の歴史は19世紀に遡るのだけれど、伝統的原価計算という場合、それは20世紀のはじめにGMやウェスティングハウスなどで発展した原価計算を指している。
つけ加えれば、実務で行われている原価計算の大半は、この方式といっていい。
Q じゃあ、ポスト伝統的原価計算はいつなんですか。
林 1980年代後半だね。具体的には、活動基準原価計算や時間基準原価計算などだ。
Q 2つの原価計算の違いって、何なのですか。
林 その質問に答えるには、まだまだ君の知識が足りないな。まずは伝統的原価計算を、原価計算基準(以下「基準」)に沿って整理しておこう。
基準には、原価計算の必要性について次のように書かれている。
『企業の原価計算制度は、真実の原価を確定して財務諸表の作成に役立つとともに、原価を分析し、これを経営管理者に提供し、もって業務計画及び原価管理に役立つことが必要とされている。』
要約すれば、財務会計目的と管理会計目的だ。
Q 原価計算って、管理会計のために行うものと思ってました。
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