〔会計不正調査報告書を読む〕 【第144回】株式会社レイ「第三者調査委員会調査報告書(公表版)(2023年6月9日付)」
株式会社レイ(以下「レイ」と略称する)は、1981年6月に株式会社スタジオ・レイとして設立。1991年10月、現商号に変更。広告・映像関連の企画制作を主たる事業とする。売上高12,450百万円、経常利益1,401百万円、資本金471百万円。従業員数399名(2023年2月期連結実績)。2017年12月、株式会社テレビ朝日との間で資本業務提携契約を締結し、同社が発行済株式の20%を保有する筆頭株主となる。本店所在地は東京都港区。東京証券取引所スタンダード市場上場。会計監査人は城南監査法人。
開示担当者のためのベーシック注記事項Q&A 【第13回】「会計方針に関する注記②」-その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項-
当社は会計監査人設置会社で個別注記表を作成しています。有価証券報告書の提出義務はなく、連結計算書類は作成していません。個別注記表における重要な会計方針に係る事項に関する注記のうち、その他計算書類の作成のための基本となる重要な事項について、どのような内容を記載する必要があるか教えてください。
〔まとめて確認〕会計情報の四半期速報解説 【2023年7月】第1四半期決算(2023年6月30日)
3月決算会社を想定し、第1四半期決算(2023年6月30日)に関連する速報解説のポイントについて、改めて紹介する。公開草案及び適用時期が将来のものは、基本的に記載の対象外としている。
基本的に2023年4月1日から6月30日までに公開した速報解説を対象としている。
具体的な内容は、該当する速報解説をお読みいただきたい。
リース会計基準(案)を学ぶ 【第1回】「基本的な考え方と適用範囲」
2023年5月2日、企業会計基準委員会は、企業会計基準公開草案第73号「リースに関する会計基準(案)」(以下「リース会計基準(案)」という)等を公表し、意見募集を行っている。
意見募集期間は2023年8月4日までである。
リース会計基準(案)は、リースの識別をはじめ、これまでとは異なる実務を求めることとなる部分もあることから、実務への適用に際しては、十分な理解が必要となる。
本シリ-ズは、公開草案の段階ではあるものの、リース会計基準(案)について基本的な理解に資するように解説を行うものである。
なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
〔会計不正調査報告書を読む〕 【第143回】株式会社ジオコード「調査委員会調査報告書(2023年5月26日付)」
株式会社ジオコード(以下「ジオコード」と略称する)は、2005年2月に有限会社ジオコードとして設立。翌年5月、株式会社へ組織変更。Webマーケティング事業及びクラウドセールステック事業(クラウド業務支援ツールの提供サービス)を主たる事業とする。売上高3,453百万円、経常利益196百万円、資本金351百万円。従業員数117名(2022年2月期実績)。創業者で代表取締役社長の原口大輔氏(以下「原口社長」と略称する)と同氏の個人資産管理会社である株式会社ディーグラウンド(東京都新宿区)が発行済株式の61.9%を保有する筆頭株主である。本店所在地は東京都新宿区。東京証券取引所スタンダード市場上場。会計監査人は2022年2月期までEY新日本有限責任監査法人東京事務所(以下、「新日本監査法人」と略称する)、2023年2月期からはアーク有限責任監査法人(以下「アーク監査法人」と略称する)。
〔まとめて確認〕会計情報の月次速報解説 【2023年6月】
2023年6月1日から6月30日までに公開した速報解説のポイントについて、改めて紹介する。
具体的な内容は、該当する速報解説をお読みいただきたい。
〈一から学ぶ〉リース取引の会計と税務 【第6回】「セール・アンド・リースバック取引と転リース取引」
【第5回】では、所有権移転ファイナンス・リース取引と所有権移転外ファイナンス・リース取引の判定について整理しました。今回はリース取引の中でも、セール・アンド・リース取引と転リース取引について概要を見ていきます(会計処理は別の回で扱います)。
〔中小企業のM&Aの成否を決める〕対象企業の見方・見られ方 【第39回】「売り手が気にしたい財務状況のポイント(後編)」~経営指標の活用と、分析や見方のポイント②~
前回は、中小企業M&Aに関連して、売り手の財務面の観点から活用できる経営指標のうち、資本利益率や回転率・回転期間分析を中心に説明しました。今回もその続きですが、B/S面の指標を中心に説明します。
日頃の経営では、経営指標を活用する機会は多くないと思います。活用するにしても、P/L面の現象への関心が強いのではないでしょうか。しかし、M&Aでは、B/Sの情報が重要で、買い手からの関心も高いため、近い将来、M&Aを予定される売り手においては、B/Sに関係する経営指標も知っておくと、いざという時に便利です。
法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準を学ぶ 【第4回】「開示」
「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号。以下「法人税等会計基準」という)における開示について解説する。