公開日: 2013/11/07 (掲載号:No.43)
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常識としてのビジネス法律 【第3回】「ビジネスと文書(その3)」

筆者: 矢野 千秋

常識としてのビジネス法律

【第3回】

「ビジネスと文書(その3)」

 

弁護士 矢野 千秋

 

1 往復文書(信書)を発信するときのポイント

(1) 信書とは

信書とは、特定人から特定人に宛てて意思を伝達する文書である。伝達されるべき意思は公生活に関すると私生活に関するとを問わない。また、郵便に付したものに限らず、発信人・受信人は自然人、法人、その他の団体等を問わない。

(2) 名宛人の表示の仕方

名宛人は、横書きなら文頭、縦書きなら文末が普通である。

会社としていずれかに統一して置く方が整理・管理がしやすい。

内容証明郵便などはインパクトを強めるために縦書きが多く、その他取引文書は横書きが多い。横書きなら冒頭部分に4W(名宛人、発信人、年月日、件名)が来るため、カバーページを見ただけでほぼ文書自体を特定できるからである。取引文書に4Wが重要であるということは、逆に重要な4Wが特定されれば、ほぼその文書が特定されることを意味する。

例えば「株式会社東西物産 取締役営業本部長甲野太郎様」のように、氏名・肩書を正確に記載する。特に肩書は変化するので、データベースを常に最新のものにしておくことが必要である。肩書きの誤りは、相手方担当者に対して極めて失礼に当たる。

また、氏名は上記の「甲野太郎」のように、フルネームでデータに入れておくべきである。

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常識としてのビジネス法律

【第3回】

「ビジネスと文書(その3)」

 

弁護士 矢野 千秋

 

1 往復文書(信書)を発信するときのポイント

(1) 信書とは

信書とは、特定人から特定人に宛てて意思を伝達する文書である。伝達されるべき意思は公生活に関すると私生活に関するとを問わない。また、郵便に付したものに限らず、発信人・受信人は自然人、法人、その他の団体等を問わない。

(2) 名宛人の表示の仕方

名宛人は、横書きなら文頭、縦書きなら文末が普通である。

会社としていずれかに統一して置く方が整理・管理がしやすい。

内容証明郵便などはインパクトを強めるために縦書きが多く、その他取引文書は横書きが多い。横書きなら冒頭部分に4W(名宛人、発信人、年月日、件名)が来るため、カバーページを見ただけでほぼ文書自体を特定できるからである。取引文書に4Wが重要であるということは、逆に重要な4Wが特定されれば、ほぼその文書が特定されることを意味する。

例えば「株式会社東西物産 取締役営業本部長甲野太郎様」のように、氏名・肩書を正確に記載する。特に肩書は変化するので、データベースを常に最新のものにしておくことが必要である。肩書きの誤りは、相手方担当者に対して極めて失礼に当たる。

また、氏名は上記の「甲野太郎」のように、フルネームでデータに入れておくべきである。

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連載目次

「常識としてのビジネス法律」(全30回)

筆者紹介

矢野 千秋

(やの・ちあき)

弁護士

昭和59年 弁護士登録(第二東京弁護士会)
同年 竹内総合法律事務所に入所(主に企業法務一般・知的財産権担当)
平成4年 米国人名辞典 WHO’S WHO IN THE WORLD掲載
平成7年 独立し高輪に法律事務所設立(主に企業法務一般・知的財産権・民事一般)

(現在)
企業系ビジネスセミナー講師(SMBC、三菱UFJ、みずほ、りそな、日経新聞、産業経理協会、経営調査研究会、四国生産性本部、浜銀総研、長野経済研究所、百五経済研究所 等)
「ソフトウェアの著作権」「知的財産権」「会社の日常業務の法律知識」「取締役に必要な法律知識」「監査役に必要な法律知識」「会社法」「手形小切手法」「債権回収の法律実務」「債権回収と民事再生法」「契約に関する法律知識」「会社のトラブル対策」等

矢野総合法律事務所
〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1番3号 市政会館110号室
TEL 03(3501)9161
FAX 03(5501)3186

【専門分野】
民事・商事・知的財産権法や企業法務

【主な著書】
・『よくわかる!知的財産法実務入門〔第2版〕』(民事法研究会)
・『これだけは知っておきたい 会社で役立つ日常業務の法律知識
・『株主総会・取締役会・監査役 会社機関の運営と基礎知識』
・『カンタン解説!新会社法の基礎と重要ポイント』(以上、清文社)
・『手形小切手法提要』
・『手形小切手法ダイヤグラム』
・『会社法提要』
・『会社法ダイヤグラム』(以上、早稲田経営出版)
・『違法営業活動防止ハンドブック」(ダイヤモンド社)

関連書籍

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弁護士 辺見 紀男、弁護士 武井 洋一、税理士・公認会計士 山田 美代子 編集代表  弁護士 ?田 由貴、弁護士 岸本 寛之、弁護士 畑中 淳子、弁護士 平井 智子、弁護士 川見 友康、社会保険労務士 椎野 登貴子、司法書士 高津 笑、行政書士 鈴木 康子 編集委員
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