税務争訟に必要な
法曹マインドと裁判の常識
【第7回】
「税務訴訟における法令適用(法令解釈)①」
弁護士 下尾 裕
1 税務訴訟における法令適用の特徴
税務訴訟における法令適用(法令解釈。以下単に「法令適用」という)の特徴としては、①租税法規を文理解釈する傾向が強いこと、②他の法規と比較しても通達が重要な位置付けにあること、及び、③【第6回】でも言及したとおり、いわゆる「借用概念」を通じて、私法上の考え方が租税法規の解釈適用に影響を及ぼすことの3点が主に挙げられる。
このうち①については既に【第4回】で詳細に取り上げていることから、今回は②及び③の各特徴について中心的に取り上げたい。
2 租税法規における通達の位置付け
租税実務においては、通達が非常に重要な意味を持っており、「通達行政」などと揶揄されることもある。
では、税務訴訟において、「通達」とはどのような位置づけにあるのであろうか。
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