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税務争訟に必要な法曹マインドと裁判の常識 【第3回】「税務訴訟における裁判所の役割」

筆者:下尾 裕

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税務争訟に必要な

法曹マインド裁判の常識

【第3回】

「税務訴訟における裁判所の役割」

 

弁護士 下尾 裕

 

税務訴訟における裁判所の役割は何であろうか。これに一言で答えるとすれば、裁判所の役割は、「課税庁と納税者間の争いに対する最終的な判断を行うこと」である。

本連載は、税務争訟に必要な法曹マインドを解説するものであるが、この法曹マインドを理解する上で最も重要なのは、最終権者たる裁判所(裁判官)の考え方を理解することにあると言っても過言ではない。

そこで、【第3回】以降は、法曹の中でも特に裁判所に焦点を当て、税務訴訟における裁判所の役割、価値判断、さらには事実認定や法律解釈の傾向等を順次分析してみたい。

 

1 裁判所は税務訴訟において何を判断するのか

まず、最初に、裁判所は税務訴訟(特に課税処分等の取消訴訟)において何を判断するのであろうか。

大まかに言えば、課税庁と納税者間の争いの白黒、具体的には課税処分の当否を判断するのであるが、正確には「課税処分の違法性一般」を判断すると整理されている。

非常に分かりにくい表現だが、ポイントは「一般」という文言が付いていることにある。


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筆者紹介

  • 下尾 裕

    (しもお・ゆたか)

    弁護士・公認不正検査士

    2006年10月弁護士登録、弁護士法人御堂筋法律事務所入所。2012年7月~2014年7月東京国税局調査第一部調査審理課における国際調査審理官としての勤務を経て、現在、弁護士法人御堂筋法律事務所パートナー。
    主な取扱業務は、訴訟・紛争解決、税務、M&A・事業承継、企業不祥事対応、刑事(企業刑事犯罪)等。

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